第98回 高校野球選手権大会
作新学院 10 - 2 明徳義塾
<準決勝 8月20日>
「第98回 全国高校野球選手権大会」は大会13日目を迎え、残すところ2日となった。決勝進出を懸けた準決勝の第1試合では、作新学院(栃木)が明徳義塾(高知)を10-2で撃破。春夏連覇を達成した1962年以来の決勝進出を果たした。
作新学院は、15安打のうち7本が二塁打、三塁打も1本という長打攻勢。初回から得点を重ね、中盤で一気に勝負を決めた。
まずは初回、一死から山ノ井隆雅(3年)が相手のエラーで出塁すると、盗塁に成功。次の3番・入江大生(3年)も四球で続き、内野ゴロで二、三塁となったところで、藤野佑介(3年)がライト線へと引っ張るタイムリーツーベース。いきなり2点を先制する。
援護を受けてマウンドに登るのは、エースの今井達也(3年)。今大会最速152キロをマークしている右腕が、4戦連続でまっさらなマウンドに立った。
ここまで全試合完投の疲れもあってか、立ち上がり2つの四球とヒットで一死満塁とされるが、併殺に打ち取りって無失点。無事に初回をゼロで終えた。
打線は2回こそ三者凡退に倒れるものの、準々決勝で3安打完封勝利を挙げた相手エース中野恭聖(3年)の最大の武器・スライダーを攻略する。
3回、ヒット2本と相手のエラーで無死一、三塁とすると、入江のセカンドゴロの間に1点を追加。さらに4番・小林虎太郎(3年)が二塁打でつなぐと、先制打の藤野が左中間を破る2打席連続の二塁打で5-0。序盤に大きなリードを奪う。
その裏にソロ本塁打で1点を返されるも、4回には今井、山ノ井、小林の3本のタイムリーで3点を追加。8-1と点差を広げ、中野をノックアウトした。
4回裏には、エラーで出塁した走者が犠牲フライで返り、2イニング続けて1点を失ったが、ここでも取られた分はすぐさま取り返すソツのなさ。
5回、7番の篠崎高志(3年)が三塁打を放って早くも2ケタ安打に乗せると、続くキャッチャーの鮎ケ瀬一也(3番)がきっちり犠牲フライを打って1点を追加。6回にも一死から入江が相手のエラーで出塁し、続く小林の打球は右中間へ。相手がボールの処理にもたつくのを見逃さず、入江が一気にホームを駆け抜けて10点目を記録した。
4イニング連続得点でリードを広げ、6回裏からは背番号「10」の宇賀神陸玖(3年)がマウンドへ。今大会初めて今井が休める展開に持ち込んだ。
宇賀神は、7回に3本のヒットで一死満塁のピンチを招くも後続を抑え、役目をしっかりと果たす。そして9回からは入江にバトンタッチ。入江は、史上初の4戦連発は逃したが、最終回を三者凡退に打ち取る好リリーフで見せ場を作った。
▼ 作新学院・小針崇宏監督
「チーム一丸となって準決勝を戦えた。あすも全員野球で頑張りたい。先制点が欲しいところで、藤野が追い込まれながらもよく拾ってタイムリーにしてくれた。つねに攻めの野球と言っていたので、きょうはいいところが出た。今井も連投で本来の絶好調ではなかったが、その中でバックを信頼し、チームも良く守ってくれた」
▼ 作新学院・藤野佑介
「一戦必勝でここまで来られて良かった。(初回のタイムリーは)待っていたスライダーをしっかり叩けた。(第2打席は)逆方向を意識して、(ヤマを)張っていたスライダーを打った。守備と走塁をして流れを呼ぶ、自分たちの野球ができた」
作新学院 10 - 2 明徳義塾
<準決勝 8月20日>
「第98回 全国高校野球選手権大会」は大会13日目を迎え、残すところ2日となった。決勝進出を懸けた準決勝の第1試合では、作新学院(栃木)が明徳義塾(高知)を10-2で撃破。春夏連覇を達成した1962年以来の決勝進出を果たした。
作新学院は、15安打のうち7本が二塁打、三塁打も1本という長打攻勢。初回から得点を重ね、中盤で一気に勝負を決めた。
まずは初回、一死から山ノ井隆雅(3年)が相手のエラーで出塁すると、盗塁に成功。次の3番・入江大生(3年)も四球で続き、内野ゴロで二、三塁となったところで、藤野佑介(3年)がライト線へと引っ張るタイムリーツーベース。いきなり2点を先制する。
援護を受けてマウンドに登るのは、エースの今井達也(3年)。今大会最速152キロをマークしている右腕が、4戦連続でまっさらなマウンドに立った。
ここまで全試合完投の疲れもあってか、立ち上がり2つの四球とヒットで一死満塁とされるが、併殺に打ち取りって無失点。無事に初回をゼロで終えた。
打線は2回こそ三者凡退に倒れるものの、準々決勝で3安打完封勝利を挙げた相手エース中野恭聖(3年)の最大の武器・スライダーを攻略する。
3回、ヒット2本と相手のエラーで無死一、三塁とすると、入江のセカンドゴロの間に1点を追加。さらに4番・小林虎太郎(3年)が二塁打でつなぐと、先制打の藤野が左中間を破る2打席連続の二塁打で5-0。序盤に大きなリードを奪う。
その裏にソロ本塁打で1点を返されるも、4回には今井、山ノ井、小林の3本のタイムリーで3点を追加。8-1と点差を広げ、中野をノックアウトした。
4回裏には、エラーで出塁した走者が犠牲フライで返り、2イニング続けて1点を失ったが、ここでも取られた分はすぐさま取り返すソツのなさ。
5回、7番の篠崎高志(3年)が三塁打を放って早くも2ケタ安打に乗せると、続くキャッチャーの鮎ケ瀬一也(3番)がきっちり犠牲フライを打って1点を追加。6回にも一死から入江が相手のエラーで出塁し、続く小林の打球は右中間へ。相手がボールの処理にもたつくのを見逃さず、入江が一気にホームを駆け抜けて10点目を記録した。
4イニング連続得点でリードを広げ、6回裏からは背番号「10」の宇賀神陸玖(3年)がマウンドへ。今大会初めて今井が休める展開に持ち込んだ。
宇賀神は、7回に3本のヒットで一死満塁のピンチを招くも後続を抑え、役目をしっかりと果たす。そして9回からは入江にバトンタッチ。入江は、史上初の4戦連発は逃したが、最終回を三者凡退に打ち取る好リリーフで見せ場を作った。
▼ 作新学院・小針崇宏監督
「チーム一丸となって準決勝を戦えた。あすも全員野球で頑張りたい。先制点が欲しいところで、藤野が追い込まれながらもよく拾ってタイムリーにしてくれた。つねに攻めの野球と言っていたので、きょうはいいところが出た。今井も連投で本来の絶好調ではなかったが、その中でバックを信頼し、チームも良く守ってくれた」
▼ 作新学院・藤野佑介
「一戦必勝でここまで来られて良かった。(初回のタイムリーは)待っていたスライダーをしっかり叩けた。(第2打席は)逆方向を意識して、(ヤマを)張っていたスライダーを打った。守備と走塁をして流れを呼ぶ、自分たちの野球ができた」