ニュース 2016.08.30. 16:30

西武の“ネコ”まっしぐら…最年長盗塁王を狙う“超人”を猛追

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盗塁をする西武・金子侑二 (C)KYODO NEWS IMAGES
 走れども走れども、“超人”を越えることができない。その背中はすぐそこに見えているはずなのに…

 レオの“韋駄天”金子侑司。打撃面に成長の跡が見える今季は、打率と出塁率が良くなり、それにともなって盗塁数も増加。ほぼすべての面でキャリアハイのシーズンになることは間違いなさそうだ。タイトルに手が届きそうな活躍を見せているが、眼前には大きな壁が立ちはだかっている。

当初の目標「30盗塁」を大きく上方修正


 6カード連続勝ち越しと調子を取り戻してきた西武。超強力打線が機能しているという点は大きいが、リードオフマン金子の活躍も見逃せない。金子の最大の武器である俊足が光っている。

 シーズン終了まで24試合を残して43盗塁。2014年にマークした21盗塁の倍以上と、キャリアハイの数字を更新中だ。

 今季金子は、「30盗塁」を目標に掲げてきた。しかし、その目標は7月30日にクリア。その後は「30(盗塁)いってからは、とりあえず目標は置かず、一つ一つやってきました。35(盗塁)超えたあたりから、徐々に40(盗塁)を目指すようになって」と目標を再設定。40盗塁を超えた今、「50盗塁というのが一応の目標」と、さらに上方修正した。

 そして、この数字とともに見えてくるのが「盗塁王」というタイトル。しかし、その前には糸井嘉男という大きな壁が立ちはだかる。

 8月30日現在、46盗塁でリーグトップに立つオリックスの糸井嘉男を金子は3差で追う。熾烈を極めるパ・リーグの盗塁王争い。3位の日本ハム・西川遥輝に10以上の差をつけ、2強のデッドヒートが続いている。また、セ・リーグのトップがヤクルト・山田哲人の29盗塁ということをみても、この2人がいかにハイレベルな争いをしているかがわかるだろう。

 わずか3差、されど3差…。「盗塁王」というタイトルは近くて遠い所にある。

 シーズン序盤からほぼ全試合で3番を打っていた糸井は、8月26日の楽天戦から1番に打順が変更。今後も1番で起用されると言われている。最年長盗塁王獲得へ“本気”のシフトだ。

 8月26日の日本ハム戦で金子が3盗塁を記録したが、同日、糸井も楽天戦で2盗塁。簡単にはその差を縮めさせてはくれない。

 さらに、敵は糸井だけではない。

 「正直きついです。普通に(盗塁)しているだけじゃなかなかできない」。他球団からのマークは確実に厳しくなっているという。

 27日の日本ハム戦では5回にディレードスチールを試みるも、失敗。「そうやって色々やっていかないと…失敗しちゃいまいたけど」と苦笑いを浮かべたが、更なる高みを目指して、試行錯誤を続ける。

チームメイト、ファン…周りから大きな期待


 盗塁王獲得へ、金子の意識も変わってきたように思える。

 目標の「30盗塁」を達成する以前は、「上ばかり見ていても数字が増えるわけじゃない。まずは、30盗塁しっかりと決めること」だけを心に置いてやってきた。しかし今は、「全く意識をしていないことはない。周りからも色々ね…」と話す。

 この日、試合前練習ではチームメイトから声をかけられる場面も。さらに、試合中にも「『糸井さん走った』とか言われます」と明かした。周りからの期待は大きい。

 同郷の大先輩への尊敬の念もあってだろうか、「一緒に獲れれば一番いいんですけど、糸井さんはそんな気ないみたいだし」と笑う。その後に言葉は続けなかったが、笑顔の中にも「受けて立つ」そんな気迫を感じた。

 “超人”糸井が簡単な壁ではないことは、金子自身もチームメイトも、そしてファンもわかっている。さらに、残り試合を考えると、糸井がやや優位だが、今の金子を見ていると、期待を抱かずにはいられない。

 チームメイトやファンから「ネコ」の愛称で親しまれている金子。西武の“ネコ”が初の盗塁王を目指してまっしぐらに突き進む。

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