気になる12球団の外野手事情は?
ヤクルトの雄平が17日、出場登録期間が8年に達し、国内FA権を取得した。今季は雄平を始め、糸井嘉男(オリックス)、陽岱鋼(日本ハム)、大島洋平(中日)、平田良介(中日)など各球団の主力外野手の多くが、今季国内FA権を取得している。そこで、現在の12球団の外野手事情を見ていきたい。
今季は外野の3人が、100試合以上出場している球団は現時点で1つもない。2つのポジションはレギュラーを固定できているが、3つ目は投手の相性に合わせている球団が多い。
その中でも、オリックスは外野が手薄な球団の1つだろう。国内FA権を取得した糸井が外野でチーム最多の111試合に出場しているが、中堅は守備固めでの出場が多い駿太の55試合、左翼は一塁と兼務するT-岡田の65試合となっている。ここへ来てルーキーの吉田正尚が左翼のレギュラーに定着しつつあるが、内野手登録の大城滉二、小島脩平が外野で出場することが多く、層が薄い。糸井の動向次第では、FA権で外野手を獲得したいところだろう。
楽天は3つのポジションで唯一、先発で100試合以上出場している選手がいない。ただ、後半戦に入ってペゲーロ、ペレスといった途中加入の助っ人外国人が両翼を担い、中堅に島内宏明が起用が増えてきている。前半戦打撃好調だった岡島豪郎、ベテランの松井稼頭央などもおり、駒数は揃っている。
中日は大島と平田が100試合以上外野で出場しているが、仮に2人がFA宣言した場合、来季はかなり苦しい戦いが予想される。2人の引き留めはもちろん、最悪の事態を想定してFA宣言した外野手の獲得に動くのか気になるところ。
また今オフは、外野手たちによる大移動ということも十分に考えられる。シーズンは佳境を迎え、ストーブリーグの情報も増えてきたプロ野球。今オフもFAから目が離せない。
今季国内FA権を取得した主な外野手
長谷川勇也(ソフトバンク)※昨オフに3年契約を結ぶ
糸井嘉男(オリックス)
城所龍磨(ソフトバンク)
陽岱鋼(日本ハム)
平田良介(中日)
大島洋平(中日)
長野久義(巨人)
雄平(ヤクルト)
12球団のポジション別最多スタメン出場選手
・ソフトバンク
左翼:中村 晃(112試合)
中堅:柳田悠岐(120試合)
右翼:福田秀平(37試合)
・日本ハム
左翼:西川遥輝(116試合)
中堅:陽 岱鋼(108試合)
右翼:近藤健介(42試合)
・ロッテ
左翼:角中勝也(116試合)
中堅:岡田幸文(66試合)
右翼:清田育宏(76試合)
・西武
左翼:栗山 巧(112試合)
中堅:秋山翔吾(133試合)
右翼:金子侑司(61試合)
・オリックス
左翼:T-岡田(65試合)
中堅:駿 太(55試合)
右翼:糸井嘉男(111試合)
・楽天
左翼:ウィーラー(45試合)
中堅:島内宏明(42試合)
右翼:岡島豪郎(94試合)
・ヤクルト
左翼:バレンティン(117試合)
中堅:坂口智隆(112試合)
右翼:雄 平(93試合)
・巨人
左翼:ギャレット(68試合)
中堅:橋本 到(55試合)
右翼:長野久義(123試合)
・阪神
左翼:高山 俊(90試合)
中堅:江越大賀(31試合)
右翼:福留孝介(116試合)
・広島
左翼:エルドレッド(62試合)
中堅:丸 佳浩(137試合)
右翼:鈴木誠也(117試合)
・中日
左翼:ナニータ(75試合)
中堅:大島洋平(136試合)
右翼:平田良介(116試合)
・DeNA
左翼:筒香嘉智(122試合)
中堅:桑原将志(86試合)
右翼:梶谷隆幸(60試合)