防御率リーグトップ
ア・リーグ、ニューヨーク・ヤンキースの田中将大が15日、敵地でのレッドソックス戦に先発し、7回を4安打、1失点と好投。チームはサヨナラ負けを喫したが、防御率を2.97とし、リーグトップに躍り出た。
【田中の今季成績】
13勝4敗は、なかなか素晴らしい成績だろう。残り試合を考えると、自己最多勝利は確実。そして、防御率1位のタイトルを獲得すれば、これは日本人投手初の快挙となる。
【ア・リーグ防御率ランキング】
1位 2.97 田中将大(ヤンキース)
2位 3.03 フルマー(タイガース)
3位 3.03 セール(ホワイトソックス)
4位 3.05 キンタナ(ホワイトソックス)
5位 3.12 クルバー(インディアンス)
日本人先発投手のタイトル
これまで、日本人先発投手がメジャーでタイトルを獲得したことはあった。
野茂英雄がドジャース時代の95年とレッドソックス時代の01年に最多奪三振、ダルビッシュ有も13年に最多奪三振のタイトルを獲得した。だが、最優秀防御率や最多勝のタイトルを取った日本人選手はいない。
それでも、あと一歩でタイトルを逃した選手もいた。08年の松坂大輔(レッドソックス)は、18勝3敗、防御率2.90と安定した数字を残したが、防御率、勝利数ともにリーグ3位だった。
13年の岩隈久志(マリナーズ)は14勝6敗、防御率2.66だったが、防御率はリーグ3位。1位はサンチェス(タイガース)の2.57、2位はコローン(アスレチックス)の2.65、岩隈は次いで3位。4位はダルビッシュの2.83だった。
メジャーで最多勝、最優秀防御率のタイトルを獲得することは、かなりハードルが高い。ただ、今季の田中は大チャンス。シーズン終盤になって調子を上げ、大崩れするケースがほとんどない。日本人投手初の最優秀防御率のタイトル獲得へ、田中が歴史を作る。