山田が30盗塁でトップ
パ・リーグの盗塁王争いは糸井嘉男(オリックス)が53盗塁、金子侑司(西武)が52盗塁とハイレベルな盗塁王争いを繰り広げている。一方のセ・リーグはというとパ・リーグに比べると盗塁数は少ないが、山田哲人(ヤクルト)、田中広輔(広島)が盗塁王を争っている。
2年連続盗塁王を目指す山田は、現在リーグトップの30盗塁をマークする。山田は一時故障で戦列を離れた時期もあったが、2年連続で30盗塁をクリア。月別の盗塁数を見ると、3・4月が7盗塁、5月が6盗塁、6月が4盗塁、7月が8盗塁、8月が4盗塁、9月が1盗塁となっている。
9月の1盗塁という数字が気になるところではあるが、今季は32回盗塁を試みて、30回盗塁を成功させている。盗塁成功率は93.8%と成功率がかなり高い。出塁率も2位の田中に比べると高く、盗塁機図が増えれば、2年連続の盗塁王を獲得する可能性が一気に上がりそうだ。ちなみに山田が2年連続盗塁王獲得となれば、セ・リーグでは08年と09年に盗塁王に輝き、現在ヤクルトのコーチを務める福地寿樹コーチ以来となる。
【山田の月別盗塁数】
30盗塁
3・4月:7盗塁
5月:6盗塁
6月:4盗塁
7月:8盗塁
8月:4盗塁
9月:1盗塁
2位田中は盗塁成功率が60.9%
2位の田中は28盗塁を記録し、現在トップの山田を2個差で追う。25年ぶりのリーグ優勝に大きく貢献した鯉の不動のリードオフマンは、3・4月が2盗塁、7月が1盗塁だったが、5月が9盗塁、6月が6盗塁、8月と9月は5盗塁ずつをマークする。
9月18日と19日のDeNA戦では1盗塁ずつ記録し、盗塁王争いのトップを走る山田の背中が見えてきた。ただ田中は、28個の盗塁を決めているが、18回失敗している。盗塁成功率は60.9%と、盗塁成功率90%を超える山田に比べると成功率が低い。18日の試合でも盗塁を1つ決めたが、失敗もあった。広島の残り試合数を考えると、タイトルを獲得するためには、盗塁を試みたら全て成功させたいところだ。
30盗塁を記録する山田が2年連続盗塁王に輝くのか。それとも、田中が山田を抜いて自身初のタイトルを獲得することができるのか。セ・リーグの盗塁王争いから目が離せない。
【田中の月別盗塁数】
28盗塁
3・4月:2盗塁
5月:9盗塁
6月:6盗塁
7月:1盗塁
8月:5盗塁
9月:5盗塁