複数回の達成も過去になし
ヤクルトの山田哲人が、またひとつ伝説を作ろうとしている。
横浜スタジアムで行われているDeNA戦の初回、二死走者なしで登場した山田はレフトへの安打で出塁。つづくバレンティンの初球でいきなり盗塁を仕掛けると、ピッチドアウトした相手捕手の送球をもろともせず二塁を陥れ、今シーズン30個目の盗塁に成功した。
これで山田は「トリプルスリー」に必要な打率3割・30本塁打・30盗塁のすべてをクリア。あとは打率3割をキープして残る16試合を終えれば、2年連続での「トリプルスリー」達成という史上初の快挙となる。
なお、山田の打率はこの試合前までの時点で.323。規定打席もすでに到達しており、トリプルスリー達成はほぼ当確となったと言える。
ちなみに、2年連続だけでなく、同じ選手による複数回の達成も史上初のこと。今や球界の顔となった山田がまたひとつ金字塔を打ち立てようとしている。
【トリプルスリー達成者】
1950年 別当 薫(毎日) 打率.335 本塁打43 盗塁34
1950年 岩本義行(松竹) 打率.319 本塁打39 盗塁34
1953年 中西 太(西鉄) 打率.314 本塁打36 盗塁36
1983年 簑田浩二(阪急) 打率.312 本塁打32 盗塁35
1989年 秋山幸二(西武) 打率.301 本塁打31 盗塁31
1995年 野村謙二郎(広島) 打率.315 本塁打32 盗塁30
2000年 金本知憲(広島) 打率.315 本塁打30 盗塁30
2002年 松井稼頭央(西武) 打率.332 本塁打36 盗塁33
2015年 山田哲人(ヤクルト) 打率.329 本塁打38 盗塁34
2015年 柳田悠岐(ソフトバンク) 打率.363 本塁打34 盗塁32
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2016年 山田哲人(ヤクルト) 打率.325 本塁打33 盗塁30
※成績は6日の第1打席終了時点