セパの打率1位は4年ぶりの3割
現在セパの打率ランキングを見ると、セ・リーグが坂本勇人(巨人)、パ・リーグは角中勝也(ロッテ)が打率トップに立っている。ここでは、数年ぶりに打率3割に期待がかかる選手を見ていきたい。
現在パ・リーグの打率トップを走る角中が、その一人だ。角中は12年に打率.312をマークし首位打者のタイトルを獲得。13年以降は、13年が.288、14年が.277、15年が.293と3年連続で打率3割に届いていなかった。迎えた今季は、ほとんどの月で月間打率3割以上をマークするなど、現在打率.341をマークし、打率トップに立つ。2位の西川遥輝(日本ハム)の打率が.318ということを考えると、4年ぶりの打率3割とともに、首位打者のタイトルも獲得できそうだ。
セ・リーグの打率ランキングトップの坂本勇人(巨人)も、12年に打率.311を記録して以来となる自身3度目の3割でシーズンを終えそうだ。ここ数年打撃不振に苦しんだ坂本だが、今季は本来の力を取り戻している。月間打率を見ると、3・4月が.352、5月が.346、6月が.282、7月が.342、8月が.391、9月もここまで.354と6月を除いて、その他の月は全て3割4分以上をマーク。好調を維持している。
【角中と坂本の打撃成績】
角中勝也(ロッテ)
135試 率.341 本8 点66
坂本勇人(巨人)
133試 率.345 本22 点73
坂口は6年ぶりの打率3割に期待
首位打者の2人以外を見ると、現在打率.300の坂口智隆(ヤクルト)が当てはまる。坂口はオリックス時代の09年に打率.317、10年に打率.308と2年連続で3割をマーク。11年は175安打を放ち最多安打のタイトルを獲得したが、この年は.297に終わり打率3割に届かず。12年以降は打撃不振や故障に苦しみ、出場機会にも恵まれなかった。
昨オフにオリックスを自由契約となり、今季からヤクルトに加入。オリックス時代は春先を苦手にしていたが、今季は3・4月に打率.304を記録。その後、打率を2割8分台まで下げた時期もあったが、再び上昇。自身6年ぶりの打率3割に期待がかかる。
福留孝介(阪神)もそうだ。福留は13年に阪神加入後、最初の2年は規定打席に届かなかったが、規定打席に到達した昨季は打率.281だった。今季は開幕から低調な打線を引っ張り、ここまで打率.308を記録する。このまま打率3割をキープしたままシーズンを終えると、首位打者(打率.351)を獲得した中日時代の06年以来10年ぶりの打率3割となる。
その他、新井貴浩(広島)が10年以来、浅村栄斗(西武)が3年ぶりの打率3割を目指す。
【久しぶりに打率3割が期待される選手たちの成績】
坂口智隆(ヤクルト)
136試 率.300 本0 点39
福留孝介(阪神)
126試 率.308 本11 点56
新井貴浩(広島)
130試 率.299 本18 点98
浅村栄斗(西武)
138試 率.308 本22 点80
※成績は9月22日終了時点