日本ハムが28日、最大11.5ゲーム差をひっくり返し、大逆転優勝を飾った。
2リーグ制となってから80年以上の歴史を誇るプロ野球では、1963年の西鉄が14.5ゲーム差をひっくり返したのが、過去最大の大逆転優勝だ。ここでは、直近20年で大逆転優勝を果たした球団を見ていきたい。
●1996年 巨人
首位との最大ゲーム差:11.5(7月6日)
96年の巨人が7月6日の時点で首位・広島と11.5ゲーム差をつけられていた。だが7月9日の広島戦で日本タイ記録となる9者連続安打、7得点を奪って勝利したのをきっかけに“快進撃”が始まった。
100試合目で首位に立つと、10月6日の中日戦に勝利してリーグ優勝。“メークドラマ”が完成した。
一方首位を走っていた広島は、江藤智が打球を顔面に受け眼底骨折で離脱。勝負所で、主力に故障者が相次いだのはかなり痛かった。
●1998年 西武
首位との最大ゲーム差:10(7月29日)
西武は、東尾修体制3年目の97年に松井稼頭央、西口文也の活躍で3年ぶりにリーグ優勝を果たした。
2連覇が期待された98年は、開幕から勝率5割前後と我慢の戦いが続いた。そんな中、抜け出したのが日本ハムだった。西武は7月29日時点で、首位・日本ハムに10ゲーム差まで広げられていた。
かなり厳しい状況に追い込まれたが、8月に入ると日本ハムが失速。西武は松井、高木大成、マルティネスといった打線の中心選手が活躍し、投手陣も西口、リリーフのデニー、橋本武広の活躍が光った。最後は日本ハムを抜いて、リーグ2連覇を達成した。
●2008年 巨人
首位との最大ゲーム差:13(7月8日)
08年には、最大13ゲーム差をひっくり返し大逆転優勝があった。この年は阪神が開幕から首位を独走し、のちに優勝する巨人は7月上旬に自力優勝が消滅。同月下旬には阪神の優勝マジックが点灯するなど、かなり厳しい戦いを強いられた。それでも巨人は、山口鉄也、越智大祐、クルーンの勝利の方程式を確立し、白星を増やしていく。
一方の阪神は、8月に9勝11敗と負け越したものの、9月も11勝11敗1分と大失速したわけではなかった。巨人が阪神を上回るペースで勝ち星を積み重ね、9月21日に阪神と並び、同率首位に立つと、最後は阪神をかわして、10月10日に“メイクレジェンド”を完結させた。
●2011年 中日
首位との最大ゲーム差:10(8月3日)
2010年代に入ってからも11年の中日が、大逆転優勝を果たしている。8月上旬には首位ヤクルトに最大10ゲーム差を離され、リーグ優勝は難しい状況だった。
8月9日終了時点には借金が6に膨れ上がっていたが、同月27日の横浜戦で借金を返済。9月に入るとチームは軌道に乗り、9月22日には4.5ゲーム差で迎えた首位ヤクルトとの4連戦で3勝1敗と勝ち越す。
これで勢いに乗った中日は、10月6日に首位に浮上すると、一度も首位の座を明け渡すことなく、18日の横浜戦に引き分けて、リーグ連覇を達成した。
●2016年 日本ハム
首位との最大ゲーム差:11.5(6月18日)
今年の日本ハムは3・4月、昨季投手三冠に輝いた大谷翔平が未勝利に終わるなど、13勝15敗と出遅れた。
5月に入ってから勝ちが増え始めたが、ソフトバンクがそれをはるかに上回るペースで勝ち星を積み上げていく。6月18日が終了した時点で、首位・ソフトバンクと11.5ゲーム差をつけられた。
日本ハムも6月19日の中日戦から7月11日のオリックス戦にかけて15連勝。首位・ソフトバンクとのゲーム差を5(7月11日終了時点)に縮めたものの、大型連勝してもソフトバンクの背中は遠かった。
首位を走っていたソフトバンクだったが、7月が11勝11敗と5割で終えると、8月は11勝14敗と負け越し。その間に、日本ハムは徐々にゲーム差を詰めていき、9月22日に優勝マジック「6」を点灯させると、28日の西武戦に1-0で勝利し4年ぶりのリーグ優勝を果たした。
2リーグ制となってから80年以上の歴史を誇るプロ野球では、1963年の西鉄が14.5ゲーム差をひっくり返したのが、過去最大の大逆転優勝だ。ここでは、直近20年で大逆転優勝を果たした球団を見ていきたい。
●1996年 巨人
96年の巨人が7月6日の時点で首位・広島と11.5ゲーム差をつけられていた。だが7月9日の広島戦で日本タイ記録となる9者連続安打、7得点を奪って勝利したのをきっかけに“快進撃”が始まった。
100試合目で首位に立つと、10月6日の中日戦に勝利してリーグ優勝。“メークドラマ”が完成した。
一方首位を走っていた広島は、江藤智が打球を顔面に受け眼底骨折で離脱。勝負所で、主力に故障者が相次いだのはかなり痛かった。
●1998年 西武
首位との最大ゲーム差:10(7月29日)
西武は、東尾修体制3年目の97年に松井稼頭央、西口文也の活躍で3年ぶりにリーグ優勝を果たした。
2連覇が期待された98年は、開幕から勝率5割前後と我慢の戦いが続いた。そんな中、抜け出したのが日本ハムだった。西武は7月29日時点で、首位・日本ハムに10ゲーム差まで広げられていた。
かなり厳しい状況に追い込まれたが、8月に入ると日本ハムが失速。西武は松井、高木大成、マルティネスといった打線の中心選手が活躍し、投手陣も西口、リリーフのデニー、橋本武広の活躍が光った。最後は日本ハムを抜いて、リーグ2連覇を達成した。
●2008年 巨人
首位との最大ゲーム差:13(7月8日)
08年には、最大13ゲーム差をひっくり返し大逆転優勝があった。この年は阪神が開幕から首位を独走し、のちに優勝する巨人は7月上旬に自力優勝が消滅。同月下旬には阪神の優勝マジックが点灯するなど、かなり厳しい戦いを強いられた。それでも巨人は、山口鉄也、越智大祐、クルーンの勝利の方程式を確立し、白星を増やしていく。
一方の阪神は、8月に9勝11敗と負け越したものの、9月も11勝11敗1分と大失速したわけではなかった。巨人が阪神を上回るペースで勝ち星を積み重ね、9月21日に阪神と並び、同率首位に立つと、最後は阪神をかわして、10月10日に“メイクレジェンド”を完結させた。
●2011年 中日
首位との最大ゲーム差:10(8月3日)
2010年代に入ってからも11年の中日が、大逆転優勝を果たしている。8月上旬には首位ヤクルトに最大10ゲーム差を離され、リーグ優勝は難しい状況だった。
8月9日終了時点には借金が6に膨れ上がっていたが、同月27日の横浜戦で借金を返済。9月に入るとチームは軌道に乗り、9月22日には4.5ゲーム差で迎えた首位ヤクルトとの4連戦で3勝1敗と勝ち越す。
これで勢いに乗った中日は、10月6日に首位に浮上すると、一度も首位の座を明け渡すことなく、18日の横浜戦に引き分けて、リーグ連覇を達成した。
●2016年 日本ハム
首位との最大ゲーム差:11.5(6月18日)
今年の日本ハムは3・4月、昨季投手三冠に輝いた大谷翔平が未勝利に終わるなど、13勝15敗と出遅れた。
5月に入ってから勝ちが増え始めたが、ソフトバンクがそれをはるかに上回るペースで勝ち星を積み上げていく。6月18日が終了した時点で、首位・ソフトバンクと11.5ゲーム差をつけられた。
日本ハムも6月19日の中日戦から7月11日のオリックス戦にかけて15連勝。首位・ソフトバンクとのゲーム差を5(7月11日終了時点)に縮めたものの、大型連勝してもソフトバンクの背中は遠かった。
首位を走っていたソフトバンクだったが、7月が11勝11敗と5割で終えると、8月は11勝14敗と負け越し。その間に、日本ハムは徐々にゲーム差を詰めていき、9月22日に優勝マジック「6」を点灯させると、28日の西武戦に1-0で勝利し4年ぶりのリーグ優勝を果たした。