ア・リーグ地区シリーズが明日開幕
いよいよ幕を開けたメジャーのポストシーズン。一発勝負のワイルドカードゲームが終了し、あすからは地区シリーズの戦いがはじまる。
ア・リーグは東地区優勝のレッドソックスが中地区優勝のインディアンスと、西地区優勝のレンジャーズはワイルドカードゲームを勝ち上がったブルージェイズと対戦することが決定した。
地区シリーズは日本時間あす7日に開幕し、3勝先取の5試合制。勝った方がリーグ王者の称号をかけたリーグチャンピオンシップへと進む。
レンジャーズのキーマンは...
リーグ最高勝率.586を記録したレンジャーズは、一発勝負のワイルドカードゲームをサヨナラ勝ちで上がってきたブルージェイズと対戦。
劇的勝利で勢いづく相手の強力打線を止めることができるのか...。シリーズのカギを握るポイントになる。
中でも、ダルビッシュ有をキーマンとして挙げる声が多い。
昨シーズンはトミー・ジョン手術を受けた影響で丸1年を棒に振るも、今年見事に復活。出遅れと途中離脱もありながら、17試合の登板で7勝5敗、防御率3.41という成績を残した。
レギュラーシーズンの最後は2連勝で締め、計13回で1失点と仕上がりの良さをアピールしており、地区シリーズは2戦目の登板が予想される。
“険悪”な両者の対戦
なお、ダルビッシュとブルージェイズは今年初の対決となるが、レンジャーズとブルージェイズというと“因縁”が深いことでも注目を集めている。
昨年の地区シリーズでブルージェイズのバティスタが見せた“バット投げ”が引き金となり、今年5月の対戦でバティスタへの死球を巡り乱闘が勃発。
さらに、塁に出たバティスタが仕掛けた“殺人スライディング”が新たな大乱闘を呼び、計8人が退場処分となる事件にまで発展。スライディングを受けたオドルがバティスタに対して見舞った「右ストレート」が記憶に残っている人も多いことだろう。
メジャー屈指の強力打線を誇るブルージェイズだけに厳しい攻めが不可欠となるが、攻めすぎると“何をされるか分からない”という恐怖もつきまとう。ポストシーズンという緊張感以上に、神経をすり減らすマウンドとなりそうだ。
世界一への使者となれるか
球団初のワールドシリーズ制覇へ、ダルビッシュにかかる期待は大きい。
本人にとってもルーキーイヤーの2012年にワイルドカードゲームで登板して以来、実に4年ぶりとなるポストシーズンのマウンド。あの時は7回途中まで2失点と試合を作るも、打線の援護なく敗戦投手となった。
悔しさから4年...。ひと回りもふた回りも大きくなった日本のエースは、チームを初めての世界一へと導くことができるか。
注目のア・リーグ地区シリーズは、日本時間のあす朝に開幕。レンジャーズのゲームは日本時間5時38分の開始予定となっており、初戦の先発は左腕エースのコール・ハメルズが務める。