ニュース 2016.10.07. 09:42

選手自身が誇る”全試合出場” 今季は17人、最多輩出球団は…

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赤ヘル打線の切り込み隊長・田中広輔。今季はフルイニング出場を果たしリーグ制覇に貢献した

昨季の11人から大幅に増加


 5日にプロ野球のレギュラーシーズンが終了し、個人タイトルが確定した。パ・リーグの首位打者、最多安打の2冠に輝いた角中(ロッテ)は、タイトルよりも「全試合出場したことがなかったし、それが一番うれしい」と皆勤賞を喜んだ。

 全143試合に出場した選手は両リーグを通じて17人(下記参照)。昨年の11人から大幅に増えた。顔ぶれを見ると、当然だが各チームの主力選手がズラリ。12年連続の鳥谷(阪神)を筆頭に、3年連続の丸(広島)。2年連続となった中島(日本ハム)や秋山(西武)、2年ぶり3度目の鈴木(ロッテ)などは、今後も不動のレギュラーとして連続年数を伸ばしてほしいところだ。

 球団別の輩出人数を見ると、やはりレギュラーを固定できているチームは強い。パ・リーグを制した日本ハムは、前述の遊撃・中島に加え、二塁・田中、三塁・レアードも全試合出場を達成。一塁の中田も141試合に出場しており、内野はほぼ固定メンバーで球史に残る大逆転優勝を成し遂げた。

 セ・リーグを制した広島も遊撃・田中と中堅・丸が全試合出場。二塁・菊池はプレー中のアクシデントで141試合出場だったが、こちらも不動のセンターラインが、攻守に渡り25年ぶり優勝を手繰り寄せた。

 一方で、昨季のセ・リーグ王者ヤクルトは、昨季全試合出場の山田と川端が今季は故障に泣いた。チーム全体でも皆勤賞がおらず、主軸のアクシデントがBクラス転落の一因になった。

 山田や川端だけではなく、かつて5年連続全試合出場の実績を持つ坂本らも、今季はケガにより全試合出場を逃した。冒頭の角中の言葉にもあるように、全試合出場は野手の目標でもあり一流選手での証でもある。改めて143試合の長丁場を乗り切った選手たちに拍手を送りたい。

【パ・リーグの全試合出場選手】
日本ハム:田中賢介、レアード、中島卓也
ソフトバンク:松田宣浩、中村晃
ロッテ:鈴木大地、角中勝也
西武:浅村栄斗、秋山翔吾
楽天:なし
オリックス:西野真弘、糸井嘉男

【セ・リーグの全試合出場選手】
広島:田中広輔、丸佳浩
巨人:村田修一、長野久義
DeNA:なし
阪神:鳥谷敬
ヤクルト:なし
中日:大島洋平

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