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球界を代表する選手が多い88年世代 今季花を咲かせた選手といえば

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中日の堂上直倫

守備の人から脱却した堂上直倫


 田中将大(ヤンキース)、前田健太(ドジャース)を始め、首位打者と最高出塁率に輝いた坂本勇人(巨人)、最高出塁率のタイトルを獲得した柳田悠岐(ソフトバンク)、シーズン最多安打記録保持者の秋山翔吾(西武)といった日本を代表する選手が多い“88年世代”。

 球界を引っ張る選手が多い世代の中で、ようやく花を咲かせた選手がいる。プロ10年目の堂上直倫(中日)がそうだ。堂上は愛工大名電時代に4番打者として、2年春には全国高校選抜野球大会の優勝に貢献。高校通算55本塁打を記録し、06年の高校生ドラフトでは巨人、中日、阪神の3球団から指名を受けたほど。当時は、世代の中心的存在だった。

 プロ入り後は高校時代に見せた打力を発揮することができず、シーズンの大半を二軍で過ごした。転機が訪れたのはプロ4年目の2010年。井端弘和の故障で出場機会を掴むと、同年82試合に出場し、打率.263、5本塁打、30打点の成績を残した。これで二塁のレギュラーを掴むかと思われたが、11年以降は打撃に苦しみ“守備の人”になっていた。

 今季は開幕一軍を勝ち取ったものの、開幕直後は昨季と変わらず守備固め。ただ開幕から遊撃のレギュラーで出場していた遠藤一星が打撃不振で二軍落ちすると、堂上にスタメンのチャンスが巡ってくる。長年課題としていた打撃でアピールし、3・4月は月間打率.290を記録した。5月8日の巨人戦では1試合6打点を挙げる活躍を見せるなど、遊撃のレギュラーに定着。シーズン終盤に調子を落としたが、自身初の規定打席に到達し、1年間一軍で戦い抜いた。

【堂上直倫の今季成績】
131試 率.254 本6 点46


“敗戦処理”から“セットアッパー”へ


 投手では、セットアッパーに成長した南昌輝(ロッテ)が当てはまる。昨季はプロ1年目の2011年以来、1度も一軍のマウンドに上がることなく、シーズンを終えた。

「去年あがれなかった悔しさをぶつけてやろうと思った」。

 春季キャンプを一軍でスタートさせると、オープン戦では4試合(4回1/3)を投げて、3失点。防御率は6.23といまひとつな内容だったが、2013年以来となる3年ぶりに開幕一軍の切符を掴んだ。

 開幕一軍の座を勝ち取った南が、春先に任されたポジションは、先発が早いイニングで降板した後に投げるビハインドゲーム。いわゆる敗戦処理だった。

「抑えていかなければ一軍に残ることができないので、1試合、1試合、しっかり投げないといけないと思っていた」。

 負けゲームでも安定した投球を見せると、リリーフ陣に故障者が続出した7月以降はセットアッパーを任された。夏場に疲れが見えた時期もあったが、57試合に登板して、5勝4敗16ホールド、防御率2.74と自己最高の成績を残した。

 ようやく花を咲かせた堂上と南。来年以降もしっかりと結果を残し、田中、前田、坂本、柳田らとともに、球界を支える存在になって欲しいところだ。

【南昌輝の今季成績】
57試 5勝4敗16H 防2.74
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