阪神・鳥谷は12年連続で全試合出場
今季、全143試合にフル出場した選手は鳥谷敬(阪神)、村田修一(巨人)、田中賢介(日本ハム)など17人。成績を残すだけでなく、故障に強くなければ達成できないフル出場。
鳥谷はNPBに所属する現役選手で最も長い、入団2年目の2005年から12年連続で全試合出場を続けている。今季は極度の打撃不振で、12年3月30日のDeNA戦から続いていた連続フルイニング出場が、667試合で途切れた。シーズン終盤には、10年間不動のレギュラーとして出場を続けた遊撃ではなく、三塁や代打での登場が多かった。それでも、大きな故障がなく12年連続で全試合出場を続けるのは立派。
また、04年9月11日の巨人戦から続いている連続出場の記録は1752試合まで伸び、歴代2位・金本知憲の1766試合まで残り15試合に迫っている。
鳥谷敬(阪神)
05年:146試合 [24歳]
06年:146試合 [25歳]
07年:144試合 [26歳]
08年:144試合 [27歳]
09年:144試合 [28歳]
10年:144試合 [29歳]
11年:144試合 [30歳]
12年:144試合 [31歳]
13年:144試合 [32歳]
14年:144試合 [33歳]
15年:143試合 [34歳]
16年:143試合 [35歳]
広島・丸が3年連続フル出場
鳥谷に次いで、全試合継続しているのが丸佳浩(広島)だ。丸は背番号を「63」から「9」に変更した14年から3年連続で全試合出場中。今季は12球団で唯一、開幕から全143試合で同じ打順(3番)で先発出場し、自己最高の20本塁打、90打点をマーク。25年ぶりのリーグ優勝に大きく貢献した。
丸佳浩(広島)
14年:144試合 [25歳]
15年:143試合 [26歳]
16年:143試合 [27歳]
レアードは2年連続全143試合出場
レアード(日本ハム)、中島卓也(日本ハム)、松田宣浩(ソフトバンク)、秋山翔吾(西武)が2年連続で全試合出場を継続している。
レアードは1年目の昨季、開幕から極度の打撃不振で前半戦が終了した時点で、打率1割台と苦しんだ。栗山英樹監督が我慢強く起用した結果、日本の投手に慣れた後半戦から力を発揮。全143試合に出場して、リーグ3位の34本塁打を記録した。
2年目の今季も開幕から三塁で先発出場し、全143試合に出場。リーグトップの39本塁打を放ちタイトルを獲得した。さらに、広島との日本シリーズ・第6戦ではジャクソンから満塁弾を記録するなど、10年ぶりの日本一に貢献。自身は日本シリーズMVPに輝いた。
レアード(日本ハム)
15年:143試合 [28歳]
16年:143試合 [29歳]
中島卓也(日本ハム)
15年:143試合 [24歳]
16年:143試合 [25歳]
松田宣浩(ソフトバンク)
15年:143試合 [32歳]
16年:143試合 [33歳]
秋山翔吾(西武)
15年:143試合 [27歳]
16年:143試合 [28歳]