ロッテ・鈴木は春先打撃好調も
今季、セ・リーグが坂本勇人(巨人)、パ・リーグは角中勝也(ロッテ)が首位打者を獲得した。シーズン前に行われたオープン戦では、鈴木大地(ロッテ)と坂田遼(西武)が打率1位.400に輝いていたことは覚えているだろうか。
ここではオープン戦で打率1位に輝いた2人の今季を振り返っていきたい。鈴木はオープン戦の勢いをそのままに、シーズンが開幕してからも好調を維持した。3月29日の楽天戦で1試合2本塁打を放てば、4月1日のオリックス戦では猛打賞。3・4月は月間打率.322を記録した。
5月は月間打率.274と落としたが、6月は8日と9日の阪神戦で2試合連続猛打賞を記録するなど、月間打率.330をマークした。しかし7月に入ってからは徐々に調子を落とし、一時3割2分以上あった打率も、3割を行ききするようになった。9月は月間打率.230と苦しみ、シーズン打率は.285に終わり自身初の3割達成とはならなかった。
【鈴木大地の今季成績】
143試 率.285 本6 点61
西武・坂田はシーズン終盤に存在感
坂田は、4月5日の日本ハム戦から8日のロッテ戦にかけて3試合連続マルチ安打を記録する活躍を見せたが、オープン戦からの勢いを継続することができなかった。4月30日のソフトバンク戦から19打席連続無安打と不振に陥り5月7日に登録抹消。
その後6月17日に一軍昇格を果たしたが、同月27日に登録抹消した。9月4に一軍登録すると、再昇格後初打席となった同月6日の楽天戦で本塁打を記録。シーズン最後の4試合はスタメン出場し、2試合連続でマルチ安打を放つなど、打率.308(13打数4安打)と来季に向けて足掛かりを作った。
ちなみにシーズンの首位打者に輝いた坂本はオープン戦の打率.235、ロッテの角中はオープン戦の打率.242だった。鈴木と坂田はシーズンではオープン戦のような大当たりといかなかったが、来季はオープン戦だけでなく、シーズンでも大活躍したいところだ。
【坂田遼の今季成績】
45試 率.245 本3 点26