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獲得球団も痛みを伴う!? FAの補償制度とは

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西武のエース右腕・岸孝之

西武・岸がFA宣言


 10月31日にFA申請手続きがスタート。FA宣言する選手は日本シリーズが終了した翌日から土日、祝日を除いた7日間以内に、権利を行使するか表明しなければならない。今年の締切日は11月9日。宣言した選手は10日にFA宣言した選手として公示され、翌11日から全球団と契約が交渉可能になる。

 2日に西武の岸孝之がFA権を行使することを表明した。岸は06年に希望入団枠で西武に入団すると1年目の07年に11勝をマーク。翌08年の日本シリーズではMVPに輝き、日本一に大きく貢献した。

ここ2年は故障でシーズン途中に離脱するシーンもあったが、プロ10年間で7度2桁勝利を達成するなど、長年先発投手陣を引っ張った。一部報道では岸の出身地・宮城を本拠地にする楽天が獲得に動いているという。西武のエースということを考えれば、大争奪戦に勃発しそうだ。

FA選手獲得に多少のリスクも…


 今回、FA権の行使を表明した岸が、仮にFAでNPBの他球団に移籍した場合、移籍先球団から移籍元球団に対して、金銭もしくは金銭と選手との補償が必要になる。

 岸はAランクの選手ということもあり獲得した際、補償に年俸の80%にあたる金銭、もしくは50%の金銭プラス人的補償を支払わなければならない。チームの軸となる選手を獲得できる一方で、28人のプロテクトから漏れた選手たちを手放す可能性もある。獲得した球団も多少の痛みが伴うものだ。

 この制度が導入されたのは2008年からで、球団ごとに日本人選手の全球団の旧年俸上位3位までがAランク、4位から10位までがBランク、11位以下をCランクと分類されている。

 ちなみに、FA権行使を表明した糸井嘉男(オリックス)はBランクの選手。仮に糸井を獲得したときには、その年の年俸の60%にあたる金銭、もしくは40%の金銭プラス人的補償の支払いが必要となる。

 獲得の代償に選手を失うリスクもあるが、各球団、喉から手が出るほど欲しい選手。各球団の動向に注目だ。

【FAの補償制度】
・年俸Aランクの選手(1位~3位の選手)
初回FA 人的補償なし 年俸の80%
初回FA 人的補償あり 年俸の50%
反復FA 人的補償なし 年俸の40%
反復FA 人的補償あり 年俸の25%

・年俸Bランクの選手(4位~10位の選手)
初回FA 人的補償なし 年俸の60%
初回FA 人的補償あり 年俸の40%
反復FA 人的補償なし 年俸の30%
反復FA 人的補償あり 年俸の20%

・年俸Cランクの選手(11位以下)
なし
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