キャッチボールでは普段とは違う球団の組み合わせも
侍ジャパンは6日、11月10日から東京ドームで行われるメキシコ、オランダとの強化試合に向けて、QVCマリンフィールドで初練習を行った。
12時31分に小久保裕紀監督、コーチ陣が球場入りすると、選手たちも数分遅れて、内川聖一(ソフトバンク)、増井浩俊(日本ハム)、宮西尚生(日本ハム)ら続々と球場入り。
12時40分すぎに選手たちはグランド入りすると、秋山翔吾(西武)と中村晃(ソフトバンク)、筒香嘉智(DeNA)と岡田俊哉(中日)いった普段とは違うチームの選手同士が会話するシーンが見られた。
投手と野手、グラウンド上で軽いミーティングを行った後、13時すぎに練習がスタート。キャッチボールではコーチの指示で、野手最年少の鈴木誠也(広島)と筒香嘉智(DeNA)、中島卓也(日本ハム)と坂本勇人(巨人)、中田翔(日本ハム)と菊池涼介(広島)など他球団の選手同士で行った。筒香とキャッチボールした鈴木は「オールスターでも一緒だったし、色々と話してくれる」と話した。
投手陣のキャッチボールも同学年の野村祐輔(広島)と菅野智之(巨人)、石川歩(ロッテ)と秋吉亮(ヤクルト)、広島出身の田口麗斗(巨人)と石田健大(DeNA)といった組み合わせで行われていた。
大谷は投内連携に投手として参加
キャッチボールが終わると投内連携が行われ、小久保裕紀監督が「(強化試合では)打者での起用」と話した大谷は投手として参加。代表ではサードのポジションが就くことが予想される山田哲人(ヤクルト)は定位置のセカンドで練習を行った後、一時的にサードの守備にも就く場面も。
その後のシートノックでは、レフトに筒香、中村晃、センターに秋山翔吾(西武)、ライトに鈴木誠也(広島)が入った。シートノック中には松田宣浩(ソフトバンク)が「ウチ(内川)さんイイね!」と盛り上げれば、捕手の嶋基宏(楽天)も大きな声で選手に指示を出すなど、活気に満ちていた。
【シートノック守備位置】
捕手:嶋、大野、小林
一塁:内川、中田
二塁:菊池、山田
三塁:松田
遊撃:坂本、中島
左翼:中村、筒香
中堅:秋山
右翼:鈴木
打撃練習で大谷がサク越え
打撃練習では、大谷が大きな当たりを連発した。本人は「風ですよ」と謙遜したが、スタンドの中段に突き刺すなど、今季22本塁打を記録した打撃を存分に首脳陣の前でアピールした。
大谷と同学年で「スーパースター(大谷)とも話せたのでよかった。あいつの正体を暴いてやろうと思います」と話した鈴木は「思い切りの良さはシーズン中からやってきたので、そこを出せたら」と逆方向に快音を連発させていた。
打撃練習が終了した後、多くの選手がグラウンドを後にし、初日の練習は約2時間で終了した。