経験豊富な大ベテランを連日獲得
あっと驚く移籍も多いメジャーのストーブリーグ。中でもアトランタ・ブレーブスがおもしろい動きを見せている。
現地時間11日、メッツの43歳右腕バートロ・コローンの獲得を発表。チームはこの前日に42歳のR.A.ディッキーの獲得も発表しており、2日続けて40歳以上の投手を獲得したことで話題になった。
衰え知らずのメジャー最年長選手
公式発表で180センチ・129キロという体型は、正直に言ってユニフォームを着ていなければほとんどが野球選手とは思わないようなルックスであるが、43歳の今季も34試合に登板して15勝8敗。熟練の投球術で強打者たちを料理している。
40歳になる2013年シーズンから4年連続で30試合以上に先発し、投球回も190イニング以上をマーク。しかも今季はキャリア18年目にして初本塁打も放つなど、まさに衰え知らずの男。新天地での活躍にも期待がかかっている。
魅惑のナックルボーラー
R.A.ディッキーも来年10月で43歳になるという大ベテランだ。
規定投球回に初めて到達したのは2010年、36歳の時のこと。遅咲きの右腕の特徴は、なんと言っても誰もその変化を読むことができない魔球“ナックル”だ。
2012年には20勝を挙げてサイヤング賞も獲得。2011年から2015年まで5年連続で200イニング以上を記録するなど、30代後半になってから先発投手として覚醒した右腕である。
今季は30試合の登板で10勝15敗。169回2/3で連続200イニングは途切れてしまったものの、5年連続で2ケタ勝利をクリアしている。
アップトンやシモンズ、ヘイワードにキンブレルといった主力を放出する“再建モード”が目立っていたブレーブスであるが、今オフは積極的に即戦力を補強。来季は40代投手が2人も入るローテーションというのも、現実味を帯びてきた。
ちなみに、「42歳以上の投手を2人抱えるローテ」というと、あのノーラン・ライアンとチャーリー・ハフを擁した1990年のレンジャーズ以来で実に27年ぶりのことだという。
来年の4月は、ブレーブスの先発ローテーションに注目だ。