ニュース 2016.11.13. 11:00

2012年オフを最後にゼロ 海外FA権を行使してメジャー挑戦は減少

無断転載禁止
12年オフに海外FA権を行使してカブスへ移籍した現阪神の藤川球児

近年のFAは国内移籍が目立つ


 11日にFA宣言した選手たちの交渉が解禁となり、ストーブリーグが本格的に動き始めた。

 今季FA宣言した選手は、陽岱鋼(日本ハム)、森福允彦(ソフトバンク)、岸孝之(西武)、栗山巧(西武)、糸井嘉男(DeNA)、山口俊(DeNA)の6選手。そのうち海外FA権を行使したのは、岸と栗山のみ。栗山が残留を表明し、岸は国内球団への移籍が濃厚。

 昨季はポスティングシステムを利用して前田健太が広島からドジャースへ移籍したが、近年FA権を行使してメジャーに挑戦した選手が少なくなっている印象だ。

【2013年】
小笠原道大(巨人 → 中日)
山崎勝己(ソフトバンク → オリックス)
久保康友(阪神 → DeNA)
大竹寛(広島 → 巨人)
中田賢一(中日 → ソフトバンク)
鶴岡慎也(日本ハム → ソフトバンク)
片岡治大(西武 → 巨人)
涌井秀章(西武 → ロッテ)

【2014年】
大引啓次(日本ハム → ヤクルト)
成瀬善久(ロッテ → ヤクルト)
小谷野栄一(日本ハム → オリックス)
相川亮二(ヤクルト → 巨人)
金城龍彦(DeNA → 巨人)

【2015年】
高橋聡文(中日 → 阪神)
脇谷亮太(西武 → 巨人)
今江敏晃(ロッテ → 楽天)
木村昇吾(広島 → 西武)

 2013年オフからの3年間は17選手がFA移籍したが、全員国内への移籍だった。14年オフに鳥谷敬(阪神)、15年オフに松田宣浩(ソフトバンク)などがFA宣言し、メジャー移籍を目指したが最終的に残留を選択した。

FA宣言してメジャー挑戦した選手は?


 FA宣言してメジャーに挑戦した選手となると、12年オフの藤川球児、中島裕之、田中賢介を最後に誰も出ていない。

 それ以前は毎年のようにFAでメジャーへ挑戦しており、97年オフに吉井理人がヤクルトからメッツへ移籍してから12年の藤川、中島、田中まで17年間、FA権を行使して毎年メジャーの球団に移籍していた。

 特に07年オフには黒田博樹、小林雅英、薮田安彦、福盛和男、福留孝介の5人が活躍の舞台をメジャーに移した。中でも、ドジャースへ移籍した黒田は10年からヤンキースを退団するまで5年連続で2桁勝利をマークするなど、メジャーを代表する投手となった。

【1997年】
吉井理人(ヤクルト → メッツ)

【1998年】
木田優夫(オリックス → タイガース)

【1999年】
佐々木主浩(横浜 → マリナーズ)

【2000年】
新庄剛志(阪神 → メッツ)

【2001年】
小宮山悟(横浜 → メッツ)
田口 壮(オリックス → カージナルス)

【2002年】
松井秀喜(巨人 → ヤンキース)

【2003年】
高津臣吾(ヤクルト → ホワイトソックス)
松井稼頭央(西武 → メッツ)

【2004年】
薮恵壹(阪神 → アスレチックス)

【2005年】
城島健司(ソフトバンク → マリナーズ)

【2006年】
岡島秀樹(日本ハム → レッドソックス)

【2007年】
黒田博樹(広島 → ドジャース)
小林雅英(ロッテ → インディアンス)
薮田安彦(ロッテ → ロイヤルズ)
福盛和男(楽天 → レンジャーズ)
福留孝介(中日 → カブス)

【2008年】
川上憲伸(中日 → ブレーブス)
上原浩治(巨人 → オリオールズ)
高橋 建(広島 → ブルージェイズ)※マイナー契約

【2009年】
五十嵐亮太(ヤクルト → メッツ)
高橋尚成(巨人 → メッツ)※マイナー契約

【2010年】
建山義紀(日本ハム → レンジャーズ)

【2011年】
和田 毅(ソフトバンク → オリオールズ)
岩隈久志(楽天 → マリナーズ)
川崎宗則(ソフトバンク → マリナーズ)※マイナー契約

【2012年】
藤川球児(阪神 → カブス)
中島裕之(西武 → アスレチックス)
田中賢介(日本ハム → ジャイアンツ)

ポスティングでメジャー挑戦するケースも


 近年、FA権を行使してメジャー移籍する選手が減少した原因の1つとして、FA権を取得する前にポスティングシステムを利用し移籍するケースが増えたことが挙げられる。昨年の前田を始め、13年オフの田中将大、11年オフのダルビッシュ有、青木宣親などがそうだ。日本時代には圧倒的な投球を披露したダルビッシュ、田中、前田はプロ入りしてすぐに一軍登板を果たし、エースに成長。現行の制度では海外FA権を取得するまでに9年間、一軍登録されなければならないが、ダルビッシュ、田中、前田などは20代の若さでメジャーへ挑戦している。

 また、日本人野手はイチロー、松井秀喜が成功した部類に入るが、多くの選手がメジャーで苦しんだ印象。鳥谷や松田といった内野手は、メジャー挑戦を目指すも残留を決断したため、12年オフに田中、中島が挑戦を最後に、ポスティングを含めて誰もメジャー移籍をしていない。近年、メジャーに挑戦する日本人野手が少なくなったことも関係しているだろう。
 
 今オフもFAで海外へ活躍の場を移す選手が出てこないような雰囲気が漂う。海外FA権を行使して、メジャーへ挑戦する選手は出てくるだろうか…。

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