忙しい秋になる...?
巨人のオフシーズンが騒がしくなりそうだ。
シーズンが終わって早々、衝撃を与えた日本ハムとの衝撃トレード。あの背番号「55」を継承するなど、大きな期待をかけていた大田泰示を放出したのにはファンも驚きを隠せなかったことだろう。
しかし、ストーブリーグはまだはじまったばかり。今年の巨人は、どうやらこれだけでは終わらない。
先発投手の補強が急務
注目のFA市場では、DeNAの山口俊に強い関心を寄せている。
今シーズンは左腕の田口麗斗が2ケタ・10勝を挙げる奮闘を見せたが、なんとこの田口がチーム最多勝。故障で離脱する選手も多く、なかなか先発ローテーションが定まらなかった。
とにかく先発陣の補強が急務。チームは前述のトレードでかつてのパ・リーグMVP左腕である吉川光夫を獲得しているが、今年はFAでの選手獲得にも積極的な姿勢を見せる。
山口は今シーズン11勝を挙げており、DeNA初のCS進出に大きく貢献した。巨人としてはそのCS・1stステージでDeNAに敗れているだけに、ライバルを弱体化させるといった意味でも獲得できれば大きい。
さらに先発を前提としながらも、中継ぎや抑えでの経験があるというところもポイント。今シーズンはストッパーの沢村拓一がやや心許なかっただけに、もしもの時には山口をリリーフへ...という起用も可能になるだろう。
山口がいることで広がる幅、可能性ということを考えると、是が非でも欲しいというのは理解できる。
リリーフ左腕の補強も...
そして、どうやらこの山口だけでもなさそうだ。
この秋、注目を集めているもう一人の投手といえば、ソフトバンクの森福允彦である。
球界においても貴重なリリーフ左腕は、巨人にとっても課題。長年絶対的な存在であった山口鉄也に疲労の影が見え始め、今年は9年連続60試合という大記録を成し遂げながらも、成績的には1勝6敗19ホールド、防御率は4.88とらしくない数字が並んだ。
加えて森福は補償の必要ない「Cランク(※)」選手であると見られており、まさにお買い得な選手。山口との両獲りへ向けて、障壁はない。
FAでの複数獲得となると、2014年の金城龍彦&相川亮二以来で2年ぶり。V奪還へ向けて、このオフに“巨人の本気”は見られるか。大きな注目ポイントとなる。
(※)FA補償制度
☆選手の“ランク”により、補償内容が変わる。内容は以下の通り。
▼ Aランク(チーム内の年俸上位1位~3位)
<初回>
・人的補償 + 年俸の50%相当の金銭
or
・年俸の80%相当の金銭
<反復>
・人的補償 + 年俸の25%相当の金銭
or
・年俸の40%相当の金銭
▼ Bランク(チーム内の年俸上位4位~10位)
<初回>
・人的補償 + 年俸の40%相当の金銭
or
・年俸の60%相当の金銭
<反復>
・人的補償 + 年俸の20%相当の金銭
or
・年俸の30%相当の金銭
▼ Cランク(チーム内の年俸上位11位以下)
<初回>
なし
<反復>
なし