11月9日にFA権行使の手続きが締め切られた。今年は6人の選手がFA権を行使し、11日からFA権の交渉が解禁した。FA権を行使した選手たちの交渉状況を見ていきたい。

【Aランク】
・岸孝之（西武 → 楽天）
今季年俸：2億2500万円
今季成績：19試 9勝7敗 防2.49
→18日に楽天入りが決定。同日に仙台市内で入団会見が行われ、「野球を始めた仙台で、そこからプロに入るまでたくさんの人にお世話になったし、支えられてここまで来れた。そういう人たちに成長した姿を見せたかった。そして地元に恩返しがしたいと思った」と楽天に入団を決めた経緯を説明した。

【Bランク】
・陽岱鋼（日本ハム）
今季年俸：1億6000万円
今季成績：130試 率.293 本14 点61
→オリックスとの交渉を始まったが、岸獲りに成功した楽天も獲得に乗り出すことを示唆。日本ハムは宣言残留を認めない方針となっている。陽岱鋼が来季どこの球団でプレーするか注目が集まっている。

・栗山巧（西武）
今季年俸：2億円
今季成績：135試 率.279 本3 点41
→球団と交渉のうえ、残留することが決定。栗山は球団を通じて「これからも埼玉西武ライオンズでプレーしたいという意思が、今回のFA宣言と残留を決めたこととなりました」とコメントしている。

・糸井嘉男（オリックス）
今季年俸：2億8000万円
今季成績：143試 率.306 本17 点70
→交渉解禁日となった11日に阪神と交渉。秋季キャンプ地の高知県・安芸から金本知憲監督が駆けつけるなど誠意を見せた。現在、阪神は糸井からの回答待ちの状態だという。オリックスも引き留めるために大型契約を提示しているとの報道が出ている。

・山口俊（DeNA）
今季年俸：8000万円
今季成績：19試 11勝5敗 防2.86
→交渉解禁日となった11日に巨人と交渉し、大型の契約を提示した模様。一方DeNAは条件面の変更はないが、宣言残留を認めている。

【Cランク】
・森福允彦（ソフトバンク）
今季年俸：1億2000万円
今季成績：50試 2勝1敗 防2.00
→交渉解禁日となった11日に巨人と交渉。秋季キャンプ中の高橋由伸監督も電話でラブコールを送ったという。背番号は13を提示したとみられる。

※年俸は推定

【FAランク】
Aランク→旧所属チーム内の年俸順位が1位から3位までの選手。彼らを獲得すると補償には年俸の80％にあたる金銭、もしくは50％の金銭プラス人的補償を支払わなければならない。

Bランク→旧所属チームの年俸順位が4位から10位だった選手が該当。この選手を獲得すると、その年の年俸の60％にあたる金銭、もしくは40％の金銭プラス人的補償の選手を支払わなければならない。

Cランク→旧所属チーム内での年俸順位が11位以下だった選手には、金銭、人的補償の必要なし。