熾烈な外国人枠の争い
巨人は4日、元楽天のマギーと契約合意を発表した。
マギーは10年にメジャーで100打点を記録したが、11年以降は目立った活躍ができず、13年に日本でプレーすることを選択。楽天に所属した13年は、全144試合に出場。28本塁打、93打点の成績を残し、球団初のリーグ優勝と日本一に大きく貢献した。14年以降は活躍の舞台を再びメジャーに移していた。
マギーが4年ぶりに日本球界復帰したことで、巨人の外国人枠の争い、ポジション争いが激しさを増す。
まずは巨人の外国人を見ると、昨季13勝をマークしたマイコラス、長年勝ちパターンのリリーフとして活躍するマシソン、今季チーム2位の24本塁打を放ったギャレット、セカンドでチーム最多の71試合にスタメン出場したクルーズがいる。
特にマイコラス、マシソンの投手陣は、先発とリリーフで欠かせない存在感を発揮しており、故障や不振がない限り、来季も一軍の戦力として活躍が期待される。野手陣は、ギャレット、クルーズともに故障や不振で今季、二軍落ちを経験。中でもクルーズはロッテ時代から故障による離脱が多く、今季もチームを離れた時期が多かった。ギャレット、クルーズ、マギーの3人の状態を見て、一軍で起用していく可能性が高そうだ。
サードもポジション争いか
サードを主戦場にするマギーが加入したことで、ポジション争いが熾烈になる。今季巨人のサードといえば、キャンプ、オープン戦では近年不振が続いていた村田修一と、昨オフのウインターリーグで活躍したプロ2年目の岡本和真によるレギュラー争いが繰り広げられた。結局ベテランの村田がポジション争いを制し、今季は全143試合サードでスタメン出場。25本塁打、81打点はチームトップの成績を残し、打率も3年ぶりに3割を乗せた。
一方の岡本は今季一軍の出場はわずか3試合にとどまったものの、二軍ではリーグトップの74打点を記録。本塁打もリーグ2位の18本をマークし結果を残した。今オフもプエルトリコのウインターリーグに参加しており、来季のレギュラー獲りに向けて腕を磨いている。
そこにマギーが加わるとなれば、サードのポジション争いは今季以上に激化する。村田は今季守備固めでファーストに入るケースもあり、仮にレベルの高いサードのポジション争いを繰り広げた場合、ファーストでの起用も十分に考えられる。そうなると、ファーストの阿部慎之助を巻き込んだレギュラー争いとなりそうだ。
マギーは球団を通じて「高橋監督、新しいチームメイト、そして情熱的なファンのみなさまとお会いできることを楽しみにしています」とコメントしているが、どんな効果をチームにもたらすか注目だ。