史上初の“FA3人獲得”も...?
「冬に強い巨人」が帰ってきた。
2016年のストーブリーグ、その中心にいるのは間違いなく巨人だ。大型トレードに始まり、FAでは大物投手を2枚ゲット。さらにここに来て外野手の陽岱鋼の獲得にも乗り出すなど、その進撃は留まるところを知らない。
もし陽岱鋼も獲得するようなことになると、FAでの3選手獲得は史上初のこと。12月に入っても落ち着くどころかますます目が離せない展開になってきている。
積極補強もダメージは小さめ?
逆襲に燃える巨人の本気補強。ここまでに決まった選手の出入りを見てみると、以下のようになる。
【獲得】
吉川光夫(投手/28歳) ☆9500万円
石川慎吾(外野手/23歳) ☆1000万円
山口 俊(投手/29歳) ☆8000万円(※昨季)
森福允彦(投手/30歳) ☆1億2000万円(※昨季)
マギー (内野手/34歳) ☆1億9000万円
柿沢貴裕(内野手/22歳) ☆550万円
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計6名/総額:5億0050万円
※「☆」は年俸、金額は推定
【放出】
大田泰示(外野手/26歳) ☆2100万円
公文克彦(投手/24歳) ☆850万円
香月良太(投手/34歳) ☆3900万円
ガブリエル(投手/27歳) ☆900万円
矢貫俊之(投手/33歳) ☆2200万円
ポレダ (投手/30歳) ☆1億5600万円
土田瑞起(投手/26歳) ☆1000万円
メンドーサ(投手/22歳) ☆1400万円
ウーゴ (投手/26歳) ☆500万円
加藤 健(捕手/35歳) ☆3500万円
アブレイユ(外野手/26歳) ☆500万円
アンダーソン(外野手/34歳)☆5500万円
小山雄輝(投手/28歳) ☆2800万円
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計13名/総額:4億0750万円
※「☆」は年俸、金額は推定
山口や森福といったところは昨年の数字で計算しているため、その金額はさらに大きくなることが確実。ただし、放出した選手の数も多く、ここに山口の人的補償選手が加わることを考えると、見た目よりも大出費とはならなそうな見込みとなっている。
契約更改でも、坂本勇人や菅野智之が1億円アップという大幅アップを掴んだ一方で、村田修一は8000万円ダウン、内海哲也は2億円ダウンという大幅減もあった。支出の方に大きく針を振ることなく、うまいことバランスを取りながら改革を進めていると言えよう。
近年の“育成”を前面に押し出した路線から一転、かつての“らしさ”を見せ始めた巨人はどう生まれ変わるのか。来季のセ・リーグの大きな見どころとなる。