ブレイシアを獲得
広島は18日、ライアン・ブレイシア投手の獲得を発表した。年俸は約5600万円(推定)で、背番号は「70」に決まっている。
近年は特に“当たり助っ人”を引くことが多い印象の広島。こと投手に関してはその印象が強く、広島が獲得してきたというだけで「きっと良い選手なのでは...」と思う人も少なくないことだろう。
たとえば今や先発陣の柱として君臨するクリス・ジョンソン。この左腕も、入団時の年俸は7000万円だった。
それでも3月28日のヤクルト戦で来日初勝利をマークすると、その後も順調に白星を重ねて14勝(7敗)をマーク。防御率は1.85を叩き出し、1年目から最優秀防御率のタイトルも活躍した。
2年目の今季も前年を上回る15勝をマークし、防御率は2.15を記録。来日2年間で29勝を挙げ、通算防御率は1.99という大活躍を見せている。
コスパ抜群な広島の助っ投
このように「費用対効果が高い」選手を多く発掘しているところが、“当たり”の印象を強くしている要因の一つだと言えるだろう。
高額で大物を引っ張ってくることはしないが、しっかり日本で結果を残す選手を連れてくる。近年の例を振り返ってみよう。
たとえば、2011年に入団したブライアン・バリントン。かつてはメジャーのドラフト全体1位という投手でありながら、入団時の年俸は5400万円であった。
そんな男も、来日1年目からチームトップの13勝をマーク。204回と1/3を投げ、防御率2.42と安定した投球を披露した。なお、バリントンはその後4年間広島でプレー。球団の外国人投手で歴代最多の通算40勝を挙げている。
もう一人、広島が発掘した優良助っ人といえば、現ソフトバンクのデニス・サファテも忘れてはならない。今や球界を代表する守護神ではあるが、この男も広島に入団した時の年俸は3700万円だったというから驚きだ。
そのサファテも1年目から35セーブを記録するなど、2年間で104試合に登板。広島での在籍は2年のみだったが、その後西武を挟んで2014年からはソフトバンクへと移籍。加入から3年間で115個のセーブを挙げ、2015年から2年連続で最多セーブのタイトルも獲得。今では年俸5億円と、まさに“ジャパニーズドリーム”を掴んだ。
今度やってくるブレイシアもこの流れに続けるか。広島の新助っ人から目が離せない。
【近年の広島・助っ人投手】
<2011年>
バリントン
年俸:5400万円
成績:30試 13勝11敗 防2.42
サファテ
年俸:3700万円
成績:57試 1勝3敗35S 防1.34
<2012年>
ミコライオ
年俸:3080万円
成績:61試 3勝5敗21S 防2.79
<2013年>
ソコロビッチ
年俸:3000万円
成績:11試 0勝2敗 防0.79
<2014年>
フィリップス
年俸:4000万円
成績:9試 1勝0敗 防3.27
ヒース
年俸:2290万円
成績:7試 3勝0敗 防2.38
<2015年>
ジョンソン
年俸:7000万円
成績:28試 14勝7敗 防1.85
ザガースキー
年俸:4250万円
成績:19試 0勝0敗 防2.40
<2016年>
ジャクソン
年俸:7200万円
成績:67試 5勝4敗 防1.71
ヘーゲンズ
年俸:5700万円
成績:50試 7勝5敗 防2.92
※金額は推定