コラム 2015.02.09. 12:10

代表に入るための条件か 球数が多い投手、少ない投手はだれ?

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11月の日米野球でも活躍した前田健太[Getty Images]

球数制限がある国際試合 昨秋の日米野球では80球まで

前田健太

 野球日本代表「侍ジャパン」が常設化され、トッププロが国際試合を戦う機会が以前より増えた。今年の秋には、世界野球ソフトボール連盟(WBSC)主催による第1回WBSCプレミア12が開催される予定だ。WBSC世界野球ランキングの上位12カ国・地域が招待され、野球世界一の座を争う。今後は4年に一度、WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)開催年の中間年に行われる予定となっている。

 この3月に行われる欧州選抜との強化試合とプレミア12ではルール化の予定はないが、2017年に第4回が開かれる予定のWBCや昨秋の日米野球では投手の球数制限(※)がある。今後、国際試合を戦ううえで球数制限が重要なカギとなる可能性も十分あるだろう。

 そこで、2014年の成績から投手の球数を探ってみた。

【1イニングあたりの球数ベスト/ワースト3】
※日本人投手に限る。

・前田健太(広島)
総投球数:2866球 / 187回
・菅野智之(巨人)
総投球数:2454球 / 158回2/3
・大野雄大(中日)
総投球数:2573球 / 165回
・大瀬良大地(広島)
総投球数:2537球 / 151回
・中田賢一(ソフトバンク)
総投球数:2509球 / 145回
・藤浪晋太郎(阪神)
総投球数:2844球 / 163回

 規定投球回に達した両リーグの投手のなかで1イニングあたりの球数が最も少なかったのは広島の前田健太で15.33球。菅野智之(巨人)の15.47球、大野雄大(中日)の15.59球が続く。逆に1イニングあたりの球数が多かったのは、阪神の藤浪晋太郎で17.45球。中田賢一(ソフトバンク)の17.30球。

 昨秋の日米野球の球数制限に合わせると、1イニングを15球で投げ切れば5イニングを投げることができる。それが16球になると5イニングぎりぎりだ。たかが1球だが、その積み重ねが、ゲームプランを変えてしまうこともあるから、やはり球数が少ない投手を先発で使うことが有効な策となりそうだ。


リリーフでは1打者あたりの球数を検証 速球派ほど球数は増える傾向に

高橋朋己 ,

 次にリリーフ投手を見てみよう。

 リリーフはイニングではなく、1打者あたりの球数を算出した。四死球でムダな走者を出さずピンチを最小限にとどめ、スピーディに打者を打ち取ることが役割とするならば、イニング数よりも、少ない球数で多くの打者と対戦する投手のほうが重宝すると判断したためである。

 昨季、40試合以上に登板した投手のなかで1打者あたりの球数が最も少なかったのは、福山博之(楽天)で3.42球。次に、比嘉幹貴(オリックス)と香月良太(巨人)の3.61、山本哲哉(ヤクルト)の3.70球が続く。

 一方、1打者あたりの球数が最も多かったのは高橋朋己(西武)で4.60球。佐藤達也(オリックス)の4.45球、西宮悠介(楽天)の4.41球が続く。ほかにも、外国人投手なので日本代表には該当しないが、呉昇桓(阪神)が4.36球、サファテ(ソフトバンク)が4.32と球数が多い。この名前を見る限り、全体的に速球で押すタイプの投手は、球数が多くなる傾向にある。

 高橋朋己は奪三振率が11.49、佐藤達也は10.29、西宮悠介も9.50と高く、三振をとれるという魅力はあるが、球数制限という点でみれば起用に躊躇するはずだ。

 今季、少ない球数で打者を手玉に取る投手は、一体誰になるのだろうか。そういった部分もまた、国際試合で活躍する基準のひとつになるかもしれない。

(※)昨秋の日米野球での球数制限
80球を超えて投げることはできない。ただし、ある打者の打席中に投球数制限に達した場合は、その打席完了まで投球できる。50球以上投げた場合、次の登板まで中4日をあけなければならず、30球以上、または2日連続で投げた場合、次の登板まで中1日をあけなければならない。

文=京都純典(みやこ・すみのり)

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