コラム 2016.01.04. 07:00

デビューから負けなし プロ野球記録更新中の巨人・高木京

デビューから連続登板機会無敗のプロ野球記録更新中


 山田哲人(ヤクルト)と柳田悠岐(ソフトバンク)がトリプルスリーを達成するなど、2015年も多くの記録が生まれたプロ野球。そのなかで、プロ入り4年目を迎えた高木京介(巨人)が「デビューから連続登板機会無敗」というちょっと変わった記録を更新中だ。

 高木は、2015年5月14日の広島戦で桟原将司(元阪神)の記録を破り、117に更新した。シーズン終了まで高木の無敗は続き、記録は139試合まで伸びた。高木は二軍でも通算41試合に登板し2勝1セーブで無敗だ。一、二軍と合わせ、180戦無敗ということになる。

 無敗といえば聞こえがいいが、高木のこれまでの記録は6勝1セーブ、21ホールド。139試合中111試合は、勝敗やセーブ、ホールドがついていない。高木が登板した試合でのチームの勝敗は、46勝85敗8分。つまり、登板の多くはリードを許した展開でのものだ。いわゆる敗戦処理としての登板が多く、プロ野球記録といっても高木は満足していないだろう。

 巨人のリリーフ左腕には、山口鉄也という絶対的な存在がいる。今季も60試合に登板し4勝5敗2セーブ、29ホールド。自身の持つ連続シーズン60試合以上登板を8年まで伸ばし、通算で561試合251ホールドとプロ野球史上に残るリリーバーだ。山口以外にも今季は新人左腕の戸根千明がリリーフ陣に加わり、高木が勝敗の行方を左右する場面で登板する機会はより減った。


今季は記録が途絶えるのか、それとも……


 置かれた立場がどう変わっていくのか、そして、来季も無敗記録を伸ばすかどうか注目だが、高木自身の投球内容がよくなってきている点も見逃せない。

 今季、高木は33試合で41回を投げ、43個の三振を奪った。プロ4年目で、投球回以上の三振を奪ったのは今季が初めてだ。防御率も昨季の4.76から2.20と2点以上も良化した。目立たないが、与えられた場所で高木は技術を磨いてきたのである。

 現状では来季もリリーフでの起用が予想されるが、先発左腕の一角、杉内俊哉が股関節の手術をうけた影響で、復帰は早くても夏ごろと言われている。内海哲也に衰えが見え始め、先発左腕で名前が挙がるのはアーロン・ポレダと田口麗斗くらいだ。プロ入り後、高木の先発登板は2014年に二軍で1試合あるだけで一軍ではないが、来季いきなり先発ローテーション争いに加わる可能性がないとは言い切れない。
 
 監督が変わると選手の役割も変わることがあるが、高橋由伸新監督になったことで高木に求める役割も変わるかもしれない。先発に転向したあとも、高木が無敗記録を伸ばせば言うことないものの、長いイニングを投げることで負けがつく可能性は高くなる。

 ただ、見方を変えれば、先発にせよ、リリーフにせよ、高木に初めて「負け」がついたときこそステップをひとつ上げたとも考えられ、無敗記録が途絶えることは悪いことばかりではない。ちなみに、デビューからに限らず、連続登板機会無敗の日本記録は柴田佳主也(元近鉄ほか)の235試合である。

文=京都純典(みやこ・すみのり)

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