身長188センチ、体重90キロのスーパー中学生
15歳、中学3年生の万波中正選手(東練馬リトルシニア)をご存じだろうか。身長188センチ、体重90キロともいわれるスーパー中学生球児だ。30日に日本テレビで放送された「Going! Sports & News」で元阪神の赤星憲広氏が万波選手の練習を取材し、そのパワフルな打撃と運動能力を絶賛した。
「Going!」では左右の違いはあるが、1学年上の清宮幸太郎選手(早稲田実業1年)と比較しており、その打球の力強さに赤星氏もうなっていた。投手としても最速138キロを記録したという万波選手。しかし、将来的には打者一本で考えているのか、目標にする選手としてマイアミ・マーリンズのジャンカルロ・スタントンの名前を挙げていた。
スタントンといえば、2014年にナ・リーグの本塁打王を獲得し、同年オフにメジャー史上最高の超大型契約(13年総額370億円超)を結んだことでも知られている。確かに万波選手のスイングを見ると、15歳とは思えぬほど鋭く、その打球のスピードはすでにプロレベルといっても過言ではない。
父がコンゴ民主共和国出身、母が日本人という万波選手。楽天のドラフト1位ルーキー、オコエ瑠偉も父がナイジェリア出身、母が日本人ということで今後は何かと比較されそうだ。野球に限らず、バレーボール女子の宮部藍梨選手(父がナイジェリア出身)、陸上のサニブラウン・アブデル・ハキーム選手(父がガーナ人)など、両親のどちらかがアフリカ系という選手が昨今の日本スポーツ界を盛り上げている。
「Going!」では自身の“未来年表”として、高校時代に「甲子園出場・日本一」、20歳時には「日本代表になって世界一」、10年後に「プロ野球界の中心選手」という大きな夢を掲げた。10年後にこのうち幾つの夢がかなっているのか。スーパー中学生の明るい未来に要注目だ。