コラム

ダルビッシュ復活への期待が高まる中で…改めて感じるジョーブ博士の功績

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「トミー・ジョン手術」からの復活をめざすダルビッシュ有

すべての投手たちにとっての「神様」


 いよいよ始まったメジャーリーグのスプリングトレーニング。レンジャーズのダルビッシュ有もキャンプに入り、現地時間23日にはブルペンに入ったことで話題となった。

 昨年の3月、右肘の靭帯再建手術である「トミー・ジョン手術」を受け、今年の6月頃の復帰を目指している。


 「トミー・ジョン手術」が初めて行われたのは、今から40年ほど遡った1974年のこと。フランク・ジョーブ博士が発案し、成功させた。

 しかし、ジョーブ博士の名前が日本で知られるようになったのは、1980年代からではないだろうか。

 1982年、当時ロッテの村田兆治氏が右肘を痛め、国内では“再起不能”と診断された。そのころの日本球界では、投手の肘にメスを入れるなどということはタブーとされていたため、村田氏は苦悩の末に渡米。翌年、ジョーブ博士のもとで左手首の腱を右肘に移植する手術を受ける。

 その結果、村田氏は長いリハビリを経て、1985年4月に1073日ぶりの勝利を挙げると、その年17勝をあげてカムバック賞を獲得した。

 この出来事があってから、1988年には荒木大輔(当時ヤクルト)が、1995年には桑田真澄(当時巨人)が「トミー・ジョン手術」を受けている。今では日本の野球ファンの間でもかなり浸透し、高校生や大学生などアマチュア選手が受けるくらいになった。

 桑田の661日ぶりの復活も当時かなりの話題となったので、ジョーブ博士の名前を記憶している人も多いだろう。

 最近では五十嵐亮太(ソフトバンク)、藤井秀悟(元横浜DeNA)、館山昌平(ヤクルト)など、この手術によって選手生命を救われ、復活後も変わらずに活躍する選手も数多くいる。

 ちなみに、ジョーブ博士は2年前に他界している。最近では「フランク・ジョーブ」よりも「トミー・ジョン」という名前が先に出るが、ジョーブ博士が野球界にもたらした影響や功績は計り知れないほど大きい。

 多彩な変化球などが主流となった現在は特に、肘にかかる負担も昔とは比べ物にならないという。すべての投手にとってジョーブ博士は「神」と呼べる存在だろう。

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