コラム

今年は助っ人に期待!? 巨人復活のカギ握る「クリーンナップ」

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巨人の強力打線は復活するか...!?

巨人苦戦の最大の要因?


 「クリーンナップ」という言葉がある。

 元の意味は、「きれいに掃除する」ということ。文字通り、塁上にいるランナーをホームに帰して、塁上をきれいにする役割を持つ打者。それが「クリーンナップ」だ。野球では主に3番、4番、5番打者を指す。

 巨人のそれは、毎年必ず注目を浴びる。他の球団ではほとんど聞かれないのだが、巨人の4番打者は「第○代4番打者」などのように扱われる。かつて王貞治や長嶋茂雄といったスーパースターが務めてきた打順だけに、特別視されるということなのだろう。

 今年の巨人の「クリーンナップ」は、好調のようだ。

 3番に坂本、4番がギャレット、5番はクルーズという新オーダー。特に新外国人の2人がシャープな打撃をみせており、打撃改造に着手中の坂本も昨季までとは違うという。

 これまでは3番・坂本、4番・阿部、5番・村田という並びが多かったが、今季は阿部が捕手に戻り、6番か7番を打つことが多いというし、村田に至ってはスタメンすら危うい状況。

 高橋由伸新監督も「やはり中軸になる打者がいないと。2人の助っ人は好調だね」と目を細める。貧打に泣かされた昨季のチーム打率は.243。とにかく打てなかったことが、優勝を逃した一番の原因と言われたが、今年はひと味もふた味も違う。


過去最高の「クリーンナップ」は…


 過去の巨人の「クリーンナップ」で、史上最高と呼ばれたのはいつ、誰のことだろうか。

 クロマティ、原、吉村が大活躍した1980年代の巨人もすごかったが、やはり1977年の3人、張本、王、柳田ではないか。

 当時は張本、王の後に誰が打つのか、というのが話題になっていたが、この年の柳田は「巨人史上最高の5番打者」と称されるほど打ちまくった。ちなみに、3人のこの年の成績は以下の通り。


【1977年・巨人のクリーンナップ】
張本 勲 122試 率.348 本24 点82
王 貞治 130試 率.324 本50 点124
柳田真宏 114試 率.340 本21 点67


 3人のトータルでは、打率.337、95本塁打、273打点となる。この打率は、阪神の伝説の「クリーンナップ」として知られるランディ・バース、掛布雅之、岡田彰布が1985年に記録した.3310を上回った。巨人史上最高の「クリーンナップ」と言って間違いないだろう。

 「クリーンナップ」を務める3人がともに打率3割以上なら、打線に切れ目がなく、相手投手からすればこれほど怖いものはない。

 たとえば、昨季の巨人で3割を超えたのは立岡宗一郎のみで、3番の坂本が.269、4番の阿部は.242、5番・長野は.251。3割打者が一人もいないのだ。これでは、打線はまったく怖くない。

 かつての相手チームに驚異を与え続けた打線の再形成。それができるかどうかが巨人復活への課題だ。

 ピークを過ぎた阿部や村田に頼ることなく、助っ人の爆発と若手の覚醒が実現したとき、巨人はまた強くなる。
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