コラム 2016.06.27. 15:00

大谷、藤浪、鈴木、田村…2012年ドラフト高校生組の現在地

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2014年のオールスター第2戦  試合前に話す全セ・藤浪(左)と全パ・大谷=甲子園 (C)KYODO NEWS IMAGES

活躍が光る2012年ドラフト高校生組


 「大学に行ったつもりで、まずは4年間頑張ります」

 ドラフト直後の高校生選手がよく口にする言葉だ。今年でいうと2012年秋のドラフト会議で指名された高校生たちが、プロ4年目のシーズンを迎えている。

 年齢的には就職活動真っ只中の“大学4年生”の世代。あの秋、育成選手も含めて計27名の高校生がプロ野球選手となったが、今回は4年後の彼らの現在地を見てみよう。


目玉はやはりこの2人


 まずはこの世代の代表格・大谷翔平(花巻東高/日本ハム1位)から。

 今季は開幕当初こそ黒星が先行したものの、現在は自身6連勝中。6月は31回を投げて自責点は1。月間防御率は0.29と脅威の安定度を誇り、122奪三振はリーグトップだ。

 4年目にして日本のエースと言っても過言ではない風格を漂わせる“投手・大谷”は7勝4敗、防御率2.06。そこに加えて今年は“打者・大谷”も大暴れ。打率.336に9本塁打、24打点。出塁率と長打率をあわせたOPSも1.091という数字を叩き出し、主力打者として活躍している。

 4年前こそ物議を醸した「二刀流」だが、今や誰にも文句を言わせないだけの圧倒的な結果を残し、プロ野球界の看板選手として定着しつつある。もしあの12年秋、大谷が日本ハムではなくメジャー行きを選択していたら……。プロ野球界はスーパースター不在の寂しい状況に陥っていたのではないだろうか。


 そして、この大谷と比較され続けているのが藤浪晋太郎(大阪桐蔭高/阪神1位)だ。

 今季は4勝3敗、防御率3.09と若干物足りない成績だが、プロ4年間で計587回を投げ、すでに39勝を上げている。これは大谷の478.1回、36勝を上回る数字だ。

 大谷と藤浪――。同い年の2人の剛腕は、今後しばらく球界屈指の“ライバル関係”として注目され続けていくことだろう。


野手もぐんぐん台頭中!


 野手に目を向けると、ついにブレイクしたのがカープの背番号「51」・鈴木誠也(二松学舎大附高/広島2位)もこの世代の選手だ。

 4年目の今季は打率.312、10本塁打、39打点でOPS.937。盗塁もすでに7つ記録しており、将来のトリプルスリー達成も期待されている若武者である。

 首位を独走する広島のレギュラー選手として、チームを25年ぶりのリーグ優勝へと導く使者になろうとしている。


 さらに、育成に時間が掛かると言われる“捕手”というポジションで、このところ飛躍的な成長を遂げているのが田村龍弘(光星学院高/ロッテ3位)である。

 昨季はレギュラーとしての地位を築き、12球団トップの盗塁阻止率.429を記録するも、打率は.170と低迷。バットの方で課題を残した。

 「打撃が課題」と指摘され続けた男だが、今季は交流戦で打撃開眼。リーグ戦再開後も、26日の西武戦では今季1号アーチを含む4安打で3打点の大暴れ。交流戦前は1割台だった打率も、今では.262まで上昇した。球界の「最年少正捕手」として、今後の活躍が楽しみな選手のひとりである。


 大谷、藤浪に鈴木、田村と華やかな活躍を見せる12年ドラフト高校生組。彼らが今後の球界を背負っていく存在であることは間違いない。ただし、その躍進の裏で一軍の壁にぶつかっている者や、すでにプロの世界を去った育成選手も中にはいる。

 「たかが4年、されど4年」――。横一線でスタートした少年たちも、それぞれの野球人生を生きる日々だ。

 球界の“プラチナ世代”とも称され、期待を受ける「94年組」の現在地。今秋のドラフトでは、彼らの同級生にあたる大学組が続々とプロ入りしてくる。


文=中溝康隆(なかみぞ・やすたか)

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