交流戦の表彰選手が発表
日本野球機構(NPB)は22日、「日本生命セ・パ交流戦」の表彰選手を発表。最優秀選手賞(MVP)は、現在13年目の大ブレイク中・ソフトバンクの城所龍磨が受賞した。
かつては“守備の人”だった城所であるが、この交流戦で打撃開眼。今では最強チームのレギュラーとして君臨している。
交流戦の打率.415は全体トップの成績。昨年までの12年間で通算1本だった本塁打は、出場した15試合で5本も記録。1試合2発に満塁弾など、印象に残る一発も多かった。
13年目の“大ブレイク中”――。交流戦が終わっても城所から目が離せない。
また、各リーグから1名ずつ優秀な成績を残した選手に贈られる「日本生命賞」も同時に発表され、日本ハムの大谷翔平と広島の鈴木誠也が選ばれた。
大谷は交流戦で3戦3勝。防御率は0.38と驚異的な数字を記録し、勝数と防御率の二冠を達成。奪三振も1位と1個差の2位につけており、日本最速となる163キロを連発したことでも話題を集めた。
セ・リーグから選出された鈴木は、何と言っても交流戦ラスト3試合で見せた勝負強さが印象的。サヨナラ、サヨナラ、勝ち越しの3戦連発でチームをセ最高位の3位に押し上げる原動力となった。
数字的にも、打率.381は全体3位タイでセの選手ではトップ。安打数(24)、長打率(.714)も全体3位と大暴れを見せた。
大谷も鈴木も同じ1994年生まれ。球界の将来を背負う2人の若武者が交流戦を彩った。
交流戦・表彰選手まとめ
最優秀選手賞(MVP)
・城所龍磨(ソフトバンク)
[交流戦成績] 15試 率.415(53-22) 本5 点12
☆打率は交流戦全体のトップ!本塁打や盗塁数(6個)も全体トップ10に入るなど、走攻守すべてにおいてチームを支えた。
日本生命賞
・大谷翔平(日本ハム)
[交流戦成績] 3試 3勝0敗 奪三30 防0.38
☆勝利数と防御率は二冠。奪三振も2位。圧巻の投球でその力を見せつけた。
・鈴木誠也(広島)
[交流戦成績] 16試 率.381(63-24) 本4 点13
☆セ・リーグ最高の打率.381をマーク。ラスト3試合でサヨナラ、サヨナラ、勝ち越しの3戦連発を放つなど、「神ってる」活躍でチームをセ最高の3位に導いた。