交流戦の全日程が終了
6月20日、雨のため中止となっていた交流戦の残り2試合が消化され、今年のセ・パ交流戦の全日程が終了した。
今年も圧巻の強さを見せたソフトバンクが2年連続で最高勝率に輝き、リーグとしてもパ・リーグが7年連続で勝ち越し。順位表を見ても上位6チーム中5チームをパのチームが占めており、セのチームは今年も苦戦を強いられる結果となった。
ここでは、3週間に渡って行われた交流戦の個人成績に注目。交流戦だけのタイトルというものはないのだが、一体どんな選手たちが活躍を見せたのか、部門別にランキングでまとめた。
まずは投手部門から。
投手部門
<防御率>
1位 0.38 大谷翔平(日本ハム)
2位 0.72 則本昂大(楽天)
3位 0.82 メッセンジャー(阪神)
4位 0.92 吉見一起(中日)
5位 0.95 松葉貴大(オリックス)
6位 0.96 釜田佳直(楽天)
7位 1.00 野村祐輔(広島)
8位 1.17 大野雄大(中日)
9位 1.25 ジョーダン(中日)
10位 1.31 東浜 巨(ソフトバンク)
10位 1.31 石川 歩(ロッテ)
<勝利>
1位 3勝 大谷翔平(日本ハム)
1位 3勝 則本昂大(楽天)
1位 3勝 吉田一将(オリックス)
1位 3勝 野村祐輔(広島)
1位 3勝 石川 歩(ロッテ)
1位 3勝 二木康太(ロッテ)
<奪三振>
1位 31個 菊池雄星(西武)
2位 30個 大谷翔平(日本ハム)
3位 27個 メッセンジャー(阪神)
4位 25個 則本昂大(楽天)
4位 25個 千賀滉大(ソフトバンク)
4位 25個 高橋光成(西武)
<セーブ>
1位 7セーブ サファテ(ソフトバンク)
2位 6セーブ 沢村拓一(巨人)
2位 6セーブ 松井裕樹(楽天)
4位 5セーブ 西野勇士(ロッテ)
5位 4セーブ 中崎翔太(広島)
日本ハムのエース・大谷翔平が本領を発揮。防御率と勝利数でトップの数字を叩きだした。期間中には自己最速を更新し、日本歴代最速となる163キロを複数回計測するなど、その勢いは天井知らず。3試合・24イニングを投げて自責はわずかに1という圧巻の投球を見せた。
さらに、投げるだけでなく3試合すべて「5番」で先発。セの本拠地でなく札幌ドームで行われた阪神戦でもDHを解除して5番に座るなど、“二刀流”を極めようとしている。
ただし、奪三振部門では花巻東高の先輩である菊池雄星に一歩及ばずの2位。交流戦の“投手三冠”とはならなかった。
野手部門
<打率>
1位 .415 城所龍磨(ソフトバンク)
2位 .382 森 友哉(西武)
3位 .381 デスパイネ(ロッテ)
3位 .381 鈴木誠也(広島)
5位 .361 長野久義(巨人)
6位 .360 秋山翔吾(西武)
7位 .355 西川遥輝(日本ハム)
8位 .352 田村龍弘(ロッテ)
9位 .346 宮崎敏郎(DeNA)
10位 .344 鈴木大地(ロッテ)
<本塁打>
1位 8本 山田哲人(ヤクルト)
2位 7本 ウィーラー(楽天)
3位 6本 松田宣浩(ソフトバンク)
3位 6本 メヒア(西武)
5位 5本 城所龍磨(ソフトバンク)
5位 5本 内川聖一(ソフトバンク)
5位 5本 レアード(日本ハム)
5位 5本 T-岡田(オリックス)
5位 5本 中田 翔(日本ハム)
<打点>
1位 21点 山田哲人(ヤクルト)
2位 20点 内川聖一(ソフトバンク)
3位 17点 メヒア(西武)
4位 16点 ウィーラー(楽天)
5位 15点 筒香嘉智(DeNA)
<出塁率>
1位 .466 城所龍磨(ソフトバンク)
2位 .460 森 友哉(西武)
3位 .459 田中広輔(広島)
4位 .448 秋山翔吾(西武)
5位 .433 平田良介(中日)
<安打数>
1位 27本 秋山翔吾(西武)
2位 26本 長野久義(巨人)
3位 24本 デスパイネ(ロッテ)
3位 24本 鈴木誠也(広島)
3位 24本 今宮健太(ソフトバンク)
3位 24本 陽 岱鋼(日本ハム)
<盗塁>
1位 9個 糸井嘉男(オリックス)
2位 8個 金子侑司(西武
3位 6個 城所龍磨(ソフトバンク)
4位 5個 田中広輔(広島)
4位 5個 茂木栄五郎(楽天)
つづいて野手部門。ソフトバンクの“伏兵”が驚きの大ブレイク。13年目にして見事に覚醒した。
開幕当初はレギュラーという感じでもなかったものの、1試合4安打の固め打ちを見せた6月7日のDeNA戦から2番に固定。以降の12試合で無安打だったのは2試合しかなく、複数安打が6回、猛打賞は3回も記録した。
また、本塁打と打点ではヤクルトの山田哲人が二冠達成。打率ランキングを見てもトップ10のうちセの打者は3人だけと、軒並みパの好投手たち相手に苦しんだ印象が強い中、この人はさすがの成績を残している。