コラム 2016.07.01. 18:05

今季は日本人選手勢ぞろい!? MLBプレーオフ争い

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日本人メジャーリーガー[Getty Images]

日本人選手が所属するチームが好調


 メジャー3000安打を目指すイチローが若いマーリンズを引っ張っている。ここにきてチームは3連敗を喫し、貯金は3まで減ったが、先週末にはメジャー最高勝率を誇るカブスに3勝1敗と勝ち越し、パドレスから抑えのロドニーを獲得するなど13年ぶりのプレーオフを見据えている。

 今季はマーリンズだけでなく、日本人選手が所属する全てのチームで、プレーオフを狙える位置につけている。ナ・リーグでは、現在3Aでプレーしている川崎宗則のカブスが2位のカージナルスに11ゲーム差をつけて早くも独走態勢。前田健太のドジャースはジャイアンツを6ゲーム差で追うが、ワイルドカード争いでは首位を走る。

 ア・リーグはダルビッシュ有のレンジャーズが地区連覇へ向けてセーフティーリードをキープ。ダルビッシュが万全の状態で戻ってくれば、ア・リーグ優勝の最有力候補と呼べる存在になりそうだ。上原浩治と田沢純一のレッドソックスは現在貯金6。オリオールズらとの首位争いがシーズン終盤まで続きそうだ。

 若干厳しい位置にいるのが田中将大のヤンキースと岩隈久志、青木宣親が所属するマリナーズか。ヤンキースはレンジャーズ相手に2試合連続サヨナラ勝ちを収め、勝率を再び5割に戻した。マリナーズも春先の勢いはないが、何とか貯金1で踏ん張っており、日本人所属チームはすべて勝率5割以上をキープしている状態だ。

過去、日本人選手が所属したチームのプレーオフは…


 過去3年間(2013~15年)のプレーオフに進出したチームの6月末時点の成績を見ると、30チームのうち29チームが勝率5割以上だった。唯一の例外は2013年のドジャース。6月末時点の借金5から、7月以降はメジャー最高勝率をマークして逆転で地区優勝を果たした。

 思い返せば2015年シーズンにプレーオフ出場を果たした日本人選手は田中将大のみ。しかしアストロズとのワイルドカードゲームで力投するも敗れ去り、日本のファンにはさみしいポストシーズンとなった。チームとしてはレンジャーズとブルージェイズがプレーオフに進出したが、ダルビッシュは故障で川崎も登録を外れ出場機会はなかった。

 今季は一転、複数の日本人選手がプレーオフに出場する可能性が高い。そしてワールドシリーズ進出がかなえば2014年の青木(当時ロイヤルズ)以来2年ぶり。ワールドシリーズ制覇なら2013年の上原、田沢以来となる。さらに、ワールドシリーズで日本人所属チーム同士の対戦が実現すれば2007年のレッドソックス(松坂大輔、岡島秀樹)対ロッキーズ(松井稼頭央)以来となる(※2008年に岩村明憲が所属するレイズと田口壮、井口資仁所属のフィリーズが対戦したが田口と井口は出場しなかった)。

 シーズンもちょうど折り返し地点。今秋はプレーオフの舞台で何人の日本人選手が躍動してくれるのだろうか。

文=八木遊

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