コラム 2016.08.02. 16:00

“躍動するルーキー” 強気な新人・青柳晃洋が阪神の救世主となる!

無断転載禁止
先発として期待がかかる阪神の青柳晃洋(C)KYODO NEWS IMAGES

悔し涙が止まらぬほろ苦い本拠地初勝利


 7月28日のヤクルト戦に勝利した阪神が今季初の4連勝。ようやくチームの状態も雰囲気も上向いてきた。そのなかで、悔し涙を流していた男がいる。ドラフト5位ルーキー・青柳晃洋だ。

 プロ3勝目をかけて登ったマウンドで、3回まではパーフェクトピッチングを披露。4回に、山田哲人、バレンティンの連打により1点は失ったものの、5回は再び三者凡退に抑え、勝利投手の権利を持って臨んだ6回だった。

 味方の大量援護に気が緩んだわけではないだろうが、先頭の上田剛史から、坂口智隆、山田に3連続四球を与え、相手の反撃の舞台を自ら整えたところで交代を告げられた。

 後を担った安藤優也が押し出し四球などで3点を奪われたことで、この日の青柳は5回4失点。自身のふがいなさに、ベンチに戻った青柳の目からは涙が止まらない。記念すべき本拠地初勝利は、若き右腕にとってほろ苦いものとなった。


打線は復調気味だが不安が残る投手陣


 今季開幕前には優勝候補のひとつに挙げられた阪神だが、ペナントレースが進むにつれチーム状況は悪化。ようやくゴメスや高山俊らに当たりが戻り、打線は復調気味とはいえ、投手陣にはまだまだ不安が残る。

 エース・藤浪晋太郎は、後半戦、いまだ勝ち星を挙げられず4連敗中。シーズン序盤に絶好調だった岩貞祐太は5月27日の巨人戦を最後に勝利がなく、こちらは泥沼の5連敗中だ。ローテーションピッチャーで貯金ができているのは9勝6敗のメッセンジャーただひとりである。

 そんな鬱屈とした空気を打ち破るには、やはり生きのいい若手の台頭に期待するしかない。はにかんだような穏やかな笑顔が印象的な青柳だが、この日の涙が表すように、負けん気は強い。アンダー気味の変則的なサイドスローから、切れ味鋭いツーシームを右打者の内角に食い込ませる投球スタイルも強気そのものだ。

 暗黒時代の再来ともささやかれつつある阪神だが、かつての暗黒時代を脱して以降、長く上位争いを続けてきた。このままBクラスに甘んじるわけにはいかない。3位・DeNAとは、まだまだ射程範囲の5ゲーム差だ。

 穏やかな風貌ながら生きのいいルーキー・青柳が、チームの浮上を後押しできるか。この日の悔しさを胸に秘めて登る、次回のマウンドに注目したい。

文=清家茂樹(せいけ・しげき)

【PR】阪神タイガースを観戦するなら「DAZN Baseball」

球団史上初のリーグ連覇を狙う阪神。近本光司ら充実の野手陣と、期待の左腕、門別啓人や新加入のゲラなど投手陣にも戦力に厚みが加わり死角はない。

「DAZN Baseball」とは、月額2,300円(税込)でDAZNのプロ野球コンテンツをすべて楽しめるプランです(月々払いの年間プランのみ)。

プロ野球だけを楽しみたい方は、月額4,200円(税込)のDAZN Standard​よりも1,900円お得に視聴できます。

POINT

ペナントシリーズ、交流戦、CSまで余さず堪能できる!

② オフシーズンもドキュメンタリーやバズリプレイなどコンテンツが充実!

毎月2,300円でライブ配信・見逃し配信・ハイライトまで視聴可能!

【PR】「DMM×DAZNホーダイ」でプロ野球を観よう!

「DMM×DAZNホーダイ」とは、DMMプレミアムとDAZN Standardをセットで利用できるプラン。

単体契約ならDMMプレミアム月額550円(税込)、DAZN Standard月額4,200円(税込)のところ、本プランなら月額3,480円(税込)だからとってもお得です。

POINT

① 「DMM×DAZNホーダイ」なら単体契約より月額1,270円(税込)も安い!

② DAZNだけの契約と比較しても月額720円(税込)お得に楽しめる!

③ 新規入会月から最大3カ月間、「DMMポイント」を550ポイント付与!

ポスト シェア 送る
  • ALL
  • De
  • 西