“死のロード”は死語?
地方予選を勝ち抜いた49の代表校が日本一を目指し、7日(日)から甲子園球場で「第98回高校野球選手権大会」が約2週間行われる。しかし、その間にプロ野球のペナントレースが中断されることはない。甲子園球場を本拠地にする阪神は、その間“死のロード”と呼ばれる戦いに挑んでいく。
そもそも“死のロード”と呼ばれるようになったのは、70年代終盤から長期ロードでの成績が悪化したことが理由だ。ただ、近年の成績を見ると、京セラドームで主催試合を行っていることもあり、“死のロード”と呼ばれているが、そこまで苦しんでいない印象だ。
最近5年間の死のロード成績
20試 9勝9敗2分
H: 6試 3勝3敗 ※京セラ6試合
V:14試 6勝6敗2分
【2012年=最終順位:5位】
24試 7勝14敗3分
H: 6試 2勝4敗 ※京セラ5試合
V:18試 5勝10敗3分
【2013年=最終順位:2位】
23試 14勝9敗
H: 6試 4勝2敗 ※京セラ6試合
V:17試 10勝7敗
【2014年=最終順位:2位】
21試 11勝10敗
H: 6試 5勝1敗 ※京セラ6試合
V:15試 6勝9敗
【2015年=最終順位:2位】
20試 12勝8敗
H: 6試 6勝0敗 ※京セラ6試合
V:14試 6勝8敗
京セラドームは得意
最近5年間を見ると、2012年に7勝14敗3分と大きく負け越したが、その他の4年間は全て勝ち越している。
甲子園であれば暑さとの戦いもあるが、京セラはドーム球場ということもあり、暑さに苦しむことなく戦うことができる。また、阪神は京セラドームを得意にしているも大きい。この3年間、“死のロード”期間中の京セラドームの成績は、15勝3敗と大きく勝ち越す。特に昨季は、6勝0敗と一度も負けなかった。そして、今年も京セラドームで5試合組まれている。
一方で、ビジターでは13年しか勝ち越しておらず、ここ2年間を見ると14年が6勝9敗、15年が6勝8敗と負け越した。“死のロード”を乗り切るためには、ビジターでいかに負けを減らすかがポイントになりそうだ。
現在阪神は、3位・DeNAと5ゲーム差の4位につける。4年連続クライマックス・シリーズ進出するためにも“死のロード”を勝ち越し、9月の戦いに挑みたいところだ。
死のロード期間中の日程
8月2~4日 DeNA(横浜)
8月5~7日 ヤクルト(神宮)
8月9~11日 広島(マツダ)
8月12~14日 中日(京セラD大阪)
8月16~17日 広島(京セラD大阪)
8月19~21日 巨人(東京ドーム)
8月23~25日 DeNA(横浜)