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西武が迎える35年ぶりの危機…パ最長の最下位回避記録がストップ目前

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休養となった伊原春樹氏から引き継いだ後も苦しい戦いが続いた西武・田辺徳雄監督代行© KYODO NEWS IMAGES
 ついに頂上決戦の日を迎え、盛り上がりも最高潮に達している今年のパ・リーグペナントレースではあるが、そんな中で埼玉西武ライオンズが危機を迎えている。残り2試合で5位・楽天と2ゲーム差。全勝しても、楽天が残り4試合でひとつでも勝利した瞬間に最下位が確定する。もし最下位となれば、根本陸夫監督が率いた1979年以来、35年ぶりのことになる。

 今シーズンの西武は開幕から絶不調。毎年のことながら今年も片岡治大、涌井秀章、ヘルマンにサファテといった主力を流出しながら補強らしい補強はなし。11年ぶりに招へいした伊原春樹監督の下、個の力に頼った野球からの脱却を目指したが、志半ばで挫折、監督はシーズン途中で休養を宣言した。

 6月から田辺徳雄打撃コーチが監督代行となり、ケガから復帰した中村剛也や途中加入のメヒアの活躍で一時は4位に浮上。クライマックス・シリーズ滑り込みを伺うほどの勢いも見せたが、8月に失速すると9月も11勝14敗と3つの負け越しを作った。

 西武は最後に最下位になった1979年以降、Bクラスでシーズンを終えたのはたったの4回。1982年から2006年までは25年連続でAクラス入りをし、34年間で実に30度のAクラス入りを果たした。その間4連覇1回、5連覇1回で計16度の優勝を経験。紛れも無い常勝軍団であった。

 最下位に沈んだ35年前というのは、ちょうど本拠地を福岡から所沢に移した時代。西鉄から太平洋クラブ、クラウンライターと来て、この年から現在の西武ライオンズへと生まれ変わり、阪神から田淵幸一、ロッテから野村克也などを獲得して望んだシーズンであった。130試合で45勝73敗12分、勝率.381で最下位に終わり、その後根本監督が率いた3年間では一度もAクラス入りを果たすことはできなかったものの、後の常勝軍団の礎を築いた期間となった。

 ちなみに野球以外で言うと、インベーダーゲームが大流行し、大学のセンター試験(当時共通一次試験)が開始され、アニメの「ドラえもん」が放送開始となった年が1979年である。また、こういう話になるとなにかと名前が挙がる中日・山本昌は当時14歳。すなわち、山本昌が現役となってから初めて西武が順位表の一番下に載るという瞬間が目前に迫っているのだ。

 現在12球団で最も最下位から遠ざかっているのは巨人で、今年の優勝で39年とした。それに次ぐ長さだった西武の記録は今年で途切れてしまうのだろうか。


12球団最後の最下位は?


・巨人=1975年(長嶋茂雄監督)
130試合 47勝76敗7分 .382

・西武=1979年(根本陸夫監督)
130試合 45勝73敗12分 .381

・中日=1997年(星野仙一監督)
136試合 59勝76敗1分 .437

・阪神=2001年(野村克也監督)
140試合 57勝84敗3分 .416

・広島=2005年(山本浩二監督)
146試合 58勝84敗4分 .408

・ソフトバンク=2008年(王貞治監督)
144試合 64勝77敗3分 .454

・楽天=2010年(ブラウン監督)
144試合 62勝79敗3分 .440

・ロッテ=2011年(西村徳文監督)
144試合 54勝79敗11分 .406

・オリックス=2012年(岡田彰布監督)
144試合 57勝77敗10分 .425

・DeNA=2012年(中畑清監督)
144試合 46勝85敗13分 .351

・日本ハム=2013年(栗山英樹監督)
144試合 64勝78敗2分 .451

・ヤクルト=2013年(小川淳司監督)
144試合 57勝83敗4分 .407
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