昨年のAクラスとBクラスがそのまま入れ替わった今季のパ・リーグ。本日から始まるクライマックスシリーズ(CS)は、ソフトバンクと日本ハムが2年ぶり、オリックスは6年ぶりの出場となる。日本シリーズ進出をかけて繰り広げられる熱戦。今回出場する監督たちはどのような采配でチームを勝利に導くのだろうか。
下記は、パ・リーグCSに出場する監督のCS通算成績だ。
【CS通算成績】
<通算>7勝10敗0分
ファーストS 2勝3敗0分
ファイナルS 5勝7敗0分
<通算>2勝3敗0分
ファーストS 2勝1敗0分
ファイナルS 0勝2敗0分
※当時の名称はプレーオフ
※ソフトバンクの監督代行として指揮
<通算>3勝0敗0分
ファーストS なし
ファイナルS 3勝0敗0分
3人の中でもっともCSの舞台を経験しているソフトバンク・秋山監督は、CSで7勝10敗と負け越し。チーム自体にも感じることだが、どうもポストシーズンに弱いイメージが拭えない。特にシーズン優勝を果たした2010年のファイナルステージは、1勝のアドバンテージがありながら、千葉ロッテに2勝4敗で下剋上を食らっている。今季に限っては打線とブルペンが例年以上に強力だが、シーズン通りに戦えないのがポストシーズン。どこかに綻びが見えた時、臨機応変に対応できるか。秋山監督の手腕が問われるシリーズになりそうだ。
秋山監督の采配に注目するポイントとしては、先発投手の代え時になるだろうか。シーズン中ならば我慢して続投させる場面でも、短期決戦では思い切った決断が必要になることもあるだろう。ただし、1つ気になるデータが。救援陣が豊富なソフトバンクは、もつれたゲームが得意と思いきや、実はリリーフを4人以上つぎ込んだ試合ではオリックス、日本ハムよりも勝率が低い(ソフトバンク.512、オリックス.604、日本ハム.574。)。ファイナルステージは投手起用に注目してみると面白いだろう。
オリックス・森脇監督はソフトバンク時代の2006年に王監督の代行としてプレーオフを指揮した経験を持つ。しかも、絶対エースと強力なリリーフ陣の存在は短期決戦で非常に心強い要素だ。課題は先発の4番手か。ファーストステージ初戦は金子、2戦目にディクソン、3戦目が西の登板が予想されているが、4番手以降はどうしても戦力が落ちてしまう。ファイナルSを勝ち抜くための理想は、その3人に無理させることなく、出来るだけ多くの試合で登板させること。そのためにも金子とディクソンの2人でファーストSを2連勝し、ファイナルSの初戦で西が登板するパターンに持ち込めれば、CSを勝ち抜くチャンスが大きくなるだろう。
最後は日本ハムの栗山監督。CSの経験はリーグ優勝を飾った2012年の1度のみ。そのため、ファーストステージを経験したことがない。ファイナルステージまで、10日間で最大9試合を戦う過密日程の中で、どのようにチームを導くのか。手薄な先発陣のやり繰りも含め、その手腕に注目だ。
戦力的には、ソフトバンク、オリックスより劣っている日本ハムだが、1つポジティブな要素がある。それは、早々に3位が確定していたことで、CSまでの準備期間が長かったこと。優勝争いを繰り広げた上位2チームよりも、シーズン中からCSに向けたコンディションの調整が可能だったはず。栗山監督がチームをどのような状態に仕上げてきたのか。それは本日の試合で明らかになるだろう。
下記は、パ・リーグCSに出場する監督のCS通算成績だ。
【CS通算成績】
秋山幸二監督(ソフトバンク)
<出場>2009/2010/2011/2012ファーストS 2勝3敗0分
ファイナルS 5勝7敗0分
森脇浩司監督(オリックス)
<出場>2006<通算>2勝3敗0分
ファーストS 2勝1敗0分
ファイナルS 0勝2敗0分
※当時の名称はプレーオフ
※ソフトバンクの監督代行として指揮
栗山英樹監督(日本ハム)
<出場>2012<通算>3勝0敗0分
ファーストS なし
ファイナルS 3勝0敗0分
3人の中でもっともCSの舞台を経験しているソフトバンク・秋山監督は、CSで7勝10敗と負け越し。チーム自体にも感じることだが、どうもポストシーズンに弱いイメージが拭えない。特にシーズン優勝を果たした2010年のファイナルステージは、1勝のアドバンテージがありながら、千葉ロッテに2勝4敗で下剋上を食らっている。今季に限っては打線とブルペンが例年以上に強力だが、シーズン通りに戦えないのがポストシーズン。どこかに綻びが見えた時、臨機応変に対応できるか。秋山監督の手腕が問われるシリーズになりそうだ。
秋山監督の采配に注目するポイントとしては、先発投手の代え時になるだろうか。シーズン中ならば我慢して続投させる場面でも、短期決戦では思い切った決断が必要になることもあるだろう。ただし、1つ気になるデータが。救援陣が豊富なソフトバンクは、もつれたゲームが得意と思いきや、実はリリーフを4人以上つぎ込んだ試合ではオリックス、日本ハムよりも勝率が低い(ソフトバンク.512、オリックス.604、日本ハム.574。)。ファイナルステージは投手起用に注目してみると面白いだろう。
オリックス・森脇監督はソフトバンク時代の2006年に王監督の代行としてプレーオフを指揮した経験を持つ。しかも、絶対エースと強力なリリーフ陣の存在は短期決戦で非常に心強い要素だ。課題は先発の4番手か。ファーストステージ初戦は金子、2戦目にディクソン、3戦目が西の登板が予想されているが、4番手以降はどうしても戦力が落ちてしまう。ファイナルSを勝ち抜くための理想は、その3人に無理させることなく、出来るだけ多くの試合で登板させること。そのためにも金子とディクソンの2人でファーストSを2連勝し、ファイナルSの初戦で西が登板するパターンに持ち込めれば、CSを勝ち抜くチャンスが大きくなるだろう。
最後は日本ハムの栗山監督。CSの経験はリーグ優勝を飾った2012年の1度のみ。そのため、ファーストステージを経験したことがない。ファイナルステージまで、10日間で最大9試合を戦う過密日程の中で、どのようにチームを導くのか。手薄な先発陣のやり繰りも含め、その手腕に注目だ。
戦力的には、ソフトバンク、オリックスより劣っている日本ハムだが、1つポジティブな要素がある。それは、早々に3位が確定していたことで、CSまでの準備期間が長かったこと。優勝争いを繰り広げた上位2チームよりも、シーズン中からCSに向けたコンディションの調整が可能だったはず。栗山監督がチームをどのような状態に仕上げてきたのか。それは本日の試合で明らかになるだろう。