シーズン最終戦の大一番を制し、3年ぶりにリーグ優勝を果たしたしたソフトバンク。12球団トップのチーム打率.280を記録した強力打線に目が行きがちだが、その打線以上に優勝の原動力となったが、救援防御率12球団トップ(2.38)の最強リリーフ陣だ。
打線の陰に隠れているが、近年のソフトバンクは12球団でもっともブルペンが整備されている。2010年リーグ優勝を果たした『摂津正、ファルケンボーグ、馬原孝浩』や、リーグ連覇した2011年の『森福允彦、ファルケンボーグ、馬原』の勝ちパターンなどを筆頭に、毎年安定した勝利の方程式を確立。2009年から5年連続でリーグトップの救援防御率を誇り、今季も同防御率2位のオリックス(2.54)次第ではあるが、6年連続トップは確実と言ってよいだろう。
今季、抑えを務めたサファテは64試合に登板し、リーグ2位の37セーブ、防御率1.05と年間を通して安定した活躍を見せた。セットアッパーの五十嵐亮太も、7月は13試合に登板しプロ野球新記録となる12ホールド、防御率0.68の成績で月間MVPを獲得。疲れが見えた9月25日の楽天戦で、1イニング4つの押し出し四球という大炎上こそあったものの、今季63試合に登板し、1勝3敗、球団新記録となる44ホールド、2セーブ、防御率1.52と抜群の安定感でチームを支え続けた。
また今季、2年ぶりに日本球界に復帰した岡島秀樹、ルーキー森唯斗、森福、柳瀬明宏など、五十嵐、サファテの前を投げる投手も防御率1点台、2点台が中心。岡島は4月8日の西武戦から5月17日のオリックス戦にかけて15試合連続無失点を記録。森も新人ながら58試合に登板し、4勝1敗20ホールド、防御率2.33の成績を残した。チームのシーズンホールド数は、2012年日本ハムが記録した131に迫る、歴代2位の130ホールドをマーク。地味ではあるが、力のあるリリーフ陣を多く抱えたからこそ達成できた記録といえる。
優勝を決めた10月2日のオリックス戦でも、2番手の森が同点に追いつかれはしたが、8回五十嵐、9回からの2イニングをサファテが無失点に抑えサヨナラ勝ちを呼び込む投球を見せた。10回までに6人のリリーフをつぎ込んだオリックスはベンチに松葉しか残していなかったのに対し、ソフトバンクは岡島、森福、柳瀬をはじめ5人の投手がブルペンに控えていた。もし、延長が続いていたとしても、ソフトバンクが有利な展開となっていたのは間違いなかっただろう。
2008年にリーグワーストの救援防御率を記録したソフトバンクは、いまや12球団で最も優れたブルペンを擁する球団へと進化を遂げた。これから始まるクライマックス・シリーズ、そして日本シリーズでも、自慢のリリーフ陣がチームを勝利に導く活躍を見せることは間違いない。シーズンを通じてフル回転したソフトバンク救援陣にとって、CSセカンドステージまでの休息期間が長く取れるようになったことも、大きなメリットとなりそうだ。
打線の陰に隠れているが、近年のソフトバンクは12球団でもっともブルペンが整備されている。2010年リーグ優勝を果たした『摂津正、ファルケンボーグ、馬原孝浩』や、リーグ連覇した2011年の『森福允彦、ファルケンボーグ、馬原』の勝ちパターンなどを筆頭に、毎年安定した勝利の方程式を確立。2009年から5年連続でリーグトップの救援防御率を誇り、今季も同防御率2位のオリックス(2.54)次第ではあるが、6年連続トップは確実と言ってよいだろう。
今季、抑えを務めたサファテは64試合に登板し、リーグ2位の37セーブ、防御率1.05と年間を通して安定した活躍を見せた。セットアッパーの五十嵐亮太も、7月は13試合に登板しプロ野球新記録となる12ホールド、防御率0.68の成績で月間MVPを獲得。疲れが見えた9月25日の楽天戦で、1イニング4つの押し出し四球という大炎上こそあったものの、今季63試合に登板し、1勝3敗、球団新記録となる44ホールド、2セーブ、防御率1.52と抜群の安定感でチームを支え続けた。
また今季、2年ぶりに日本球界に復帰した岡島秀樹、ルーキー森唯斗、森福、柳瀬明宏など、五十嵐、サファテの前を投げる投手も防御率1点台、2点台が中心。岡島は4月8日の西武戦から5月17日のオリックス戦にかけて15試合連続無失点を記録。森も新人ながら58試合に登板し、4勝1敗20ホールド、防御率2.33の成績を残した。チームのシーズンホールド数は、2012年日本ハムが記録した131に迫る、歴代2位の130ホールドをマーク。地味ではあるが、力のあるリリーフ陣を多く抱えたからこそ達成できた記録といえる。
優勝を決めた10月2日のオリックス戦でも、2番手の森が同点に追いつかれはしたが、8回五十嵐、9回からの2イニングをサファテが無失点に抑えサヨナラ勝ちを呼び込む投球を見せた。10回までに6人のリリーフをつぎ込んだオリックスはベンチに松葉しか残していなかったのに対し、ソフトバンクは岡島、森福、柳瀬をはじめ5人の投手がブルペンに控えていた。もし、延長が続いていたとしても、ソフトバンクが有利な展開となっていたのは間違いなかっただろう。
2008年にリーグワーストの救援防御率を記録したソフトバンクは、いまや12球団で最も優れたブルペンを擁する球団へと進化を遂げた。これから始まるクライマックス・シリーズ、そして日本シリーズでも、自慢のリリーフ陣がチームを勝利に導く活躍を見せることは間違いない。シーズンを通じてフル回転したソフトバンク救援陣にとって、CSセカンドステージまでの休息期間が長く取れるようになったことも、大きなメリットとなりそうだ。