ワールドシリーズ第6戦
☆☆ ロイヤルズ － ジャイアンツ ☆☆☆
＜現地時間10月28日　カウフマン・スタジアム＞

　本拠地での3連戦を2勝1敗と勝ち越し、王手をかけたジャイアンツ。2010年、2012年に続いて、5年間で3度目の頂点が見えてきた。

　ただし、ジャイアンツは今シリーズでロイヤルズ打線を封じ込め、一人で2勝を挙げたエースのバムガーナーが第5戦を9イニング投げ切っており、もうこのシリーズでの登板は見込めない。明日以降、完全アウェーのカンザス・シティで勝利をもぎ取らなくてはならないのだが、明日登板するピービは第2戦でロイヤルズ打線に捕えられ、5回4失点で降板している。もしもこの第6戦で敗れて最終戦へもつれるようなことになれば、ジャイアンツは一転して追い詰められることになる。

　なんとか明日決めてしまいたいところだが、23歳の剛速球右腕・ベンチュラが立ちはだかる。第2戦では6回途中まで8安打を浴びせたものの得点は2点に留まり、敗戦を喫している相手だ。

　カギを握るのは、好調の4番サンドバル、5番ペンスの2人。2012年のワールドシリーズMVPであるサンドバルは今年もワールドシリーズに入るとまた一段調子を上げ、打率.364をマーク。未だ本塁打こそないが、4打点を挙げ、チームを支えている。

　続くペンスも、初戦の第1打席で本塁打を放つと一気に調子を掴み、ここまで5試合で19打数9安打、打率.474で5打点と大爆発。シリーズ男に名乗り出た。

　ロイヤルズが誇る屈指のリリーフ陣が登場する前に試合を決める。これがジャイアンツの必勝法。好調の2人の前にランナーを溜め、序盤で勝負をつけてしまいたいところだ。

　ジャイアンツが一気に頂点を掴むか、ロイヤルズが本拠地で意地を見せるか。注目の第6戦は現地時間10月28日午後8時（日本時間10月29日午前9時7分）、プレイボール。