ワールドシリーズは5試合を終え、サンフランシスコ・ジャイアンツが3勝2敗と王手をかけた。明日の第6戦を迎える前に、ここまでの5試合をデータで振り返ってみる。
●総得点
SF:27(1試合平均5.4)
KC:15(1試合平均3.0)
⇒ロイヤルズは第2戦で7点を挙げたが、それ以外の4試合では合計8点に終わっている。ジャイアンツは5試合中4試合で先制点を挙げるなど(うち3試合は初回に先制点)、試合序盤からペースを握る展開が目立つ。
●得点圏打率
SF:.302
KC:.323
⇒チャンスの場面ではロイヤルズがよく打っている。にもかかわらず、なぜジャイアンツの得点が上回っているのだろうか。
●走者なし時の出塁率
SF:.337
KC:.227(四球ゼロ)
⇒ともに2本塁打ずつと一発がなかなか生まれない中、ジャイアンツがより多くのチャンスメークに成功している。まず出塁して相手バッテリーをかき乱したいロイヤルズだが、出塁数自体が少ない。
●盗塁
SF:1
KC:1
⇒ロイヤルズはWSまでのポストシーズン8試合で13盗塁をマークしていたが、WSは5試合で僅か1盗塁。得意パターンに持ち込めていない。
●イニング先頭打者の出塁率
SF:.395
KC:.205
⇒ジャイアンツはイニング先頭打者が5回のうち約2回出塁しているのに対し、ロイヤルズは9回のうち約2回という確率。ロイヤルズが自軍のペースに持ち込めていない主因といえるだろう。
●犠打&犠飛
SF:3
KC:0
⇒ここまではジャイアンツがロイヤルズのお株を奪うスモールボールを見せている。
●外野手打率
SF:.321(打点10)
KC:.164(打点2)
⇒ロイヤルズは特に外野手の打撃不振が深刻。ジャイアンツはライトを守るペンスが19打数9安打1本塁打5打点の大活躍。
●代打打率
SF:.500(6打数3安打1四球)
KC:.000(4打数無安打3三振1併殺打)
⇒ロイヤルズはDH制のないサンフランシスコでの戦い方が一つのポイントだったが、代打策がことごとく失敗に終わった。
●救援防御率
SF:1.84
KC:5.49(ヘレーラ、デービス、ホランドの3人は2.00、3人以外は8.44)
⇒いわゆる3本の矢はWS前と変わらない成績を残している。第6戦以降は、リードした状態で必勝パターンに持ち込みたい。
●守備成績
SF:失策1、併殺5
KC:失策2、併殺1
⇒ジャイアンツは5つの併殺を完成させるなど、好守で投手陣を盛り立てている。
ロイヤルズが苦しむ原因となっているのが、出塁率の低さにある。出塁ができなければ自慢の機動力も発揮することはできない。そこで、本拠地に戻る第6戦からは青木がスタメンに復帰することをヨースト監督が明言した。
青木はシーズン終盤から2番打者として活躍。9月は打率.372、出塁率.432の大活躍でチームを29年ぶりのプレーオフへと導いた。ワールドシリーズに入ってからは8打数無安打と元気がないが、かんたんにアウトにならない献身的な姿勢はここに来ても変わっていない。青木の復帰が停滞する打線の起爆剤となるか。
世界一には連勝しかなくなったロイヤルズは、ホームで息を吹き返したいところ。勝つためには、ワールドシリーズに入り鳴りを潜めているスモールボールを打撃陣が序盤から発揮する必要があるだろう。
相手エースのバムガーナーには完璧に抑え込まれたが、もう明日以降は対戦する心配もないと言っていいだろう。さらに、明日以降の登板が予想されるピービ、ハドソンにはそれぞれ第2戦、第3戦で黒星をつけている。心理的にはホームのロイヤルズにアドバンテージがあると言えそうだ。
●総得点
SF:27(1試合平均5.4)
●得点圏打率
SF:.302
KC:.323
⇒チャンスの場面ではロイヤルズがよく打っている。にもかかわらず、なぜジャイアンツの得点が上回っているのだろうか。
●走者なし時の出塁率
SF:.337
KC:.227(四球ゼロ)
⇒ともに2本塁打ずつと一発がなかなか生まれない中、ジャイアンツがより多くのチャンスメークに成功している。まず出塁して相手バッテリーをかき乱したいロイヤルズだが、出塁数自体が少ない。
●盗塁
SF:1
KC:1
⇒ロイヤルズはWSまでのポストシーズン8試合で13盗塁をマークしていたが、WSは5試合で僅か1盗塁。得意パターンに持ち込めていない。
●イニング先頭打者の出塁率
SF:.395
KC:.205
⇒ジャイアンツはイニング先頭打者が5回のうち約2回出塁しているのに対し、ロイヤルズは9回のうち約2回という確率。ロイヤルズが自軍のペースに持ち込めていない主因といえるだろう。
●犠打&犠飛
SF:3
KC:0
⇒ここまではジャイアンツがロイヤルズのお株を奪うスモールボールを見せている。
●外野手打率
SF:.321(打点10)
KC:.164(打点2)
⇒ロイヤルズは特に外野手の打撃不振が深刻。ジャイアンツはライトを守るペンスが19打数9安打1本塁打5打点の大活躍。
●代打打率
SF:.500(6打数3安打1四球)
KC:.000(4打数無安打3三振1併殺打)
⇒ロイヤルズはDH制のないサンフランシスコでの戦い方が一つのポイントだったが、代打策がことごとく失敗に終わった。
●救援防御率
SF:1.84
KC:5.49(ヘレーラ、デービス、ホランドの3人は2.00、3人以外は8.44)
⇒いわゆる3本の矢はWS前と変わらない成績を残している。第6戦以降は、リードした状態で必勝パターンに持ち込みたい。
●守備成績
SF:失策1、併殺5
KC:失策2、併殺1
⇒ジャイアンツは5つの併殺を完成させるなど、好守で投手陣を盛り立てている。
ロイヤルズが苦しむ原因となっているのが、出塁率の低さにある。出塁ができなければ自慢の機動力も発揮することはできない。そこで、本拠地に戻る第6戦からは青木がスタメンに復帰することをヨースト監督が明言した。
青木はシーズン終盤から2番打者として活躍。9月は打率.372、出塁率.432の大活躍でチームを29年ぶりのプレーオフへと導いた。ワールドシリーズに入ってからは8打数無安打と元気がないが、かんたんにアウトにならない献身的な姿勢はここに来ても変わっていない。青木の復帰が停滞する打線の起爆剤となるか。
世界一には連勝しかなくなったロイヤルズは、ホームで息を吹き返したいところ。勝つためには、ワールドシリーズに入り鳴りを潜めているスモールボールを打撃陣が序盤から発揮する必要があるだろう。
相手エースのバムガーナーには完璧に抑え込まれたが、もう明日以降は対戦する心配もないと言っていいだろう。さらに、明日以降の登板が予想されるピービ、ハドソンにはそれぞれ第2戦、第3戦で黒星をつけている。心理的にはホームのロイヤルズにアドバンテージがあると言えそうだ。