日本シリーズが終了した余韻もほどほどに、一夜明けた瞬間から移籍情報が活発になってきた日本であるが、海の向こうアメリカでもワールドシリーズが終了し、ストーブリーグが開幕した。
アメリカでは契約延長を望む場合、球団が「クオリファイング・オファー」というものを掲示する。これはMLBに所属する年俸上位125人の平均と同額の1年契約をワールドシリーズ終了後5日以内、すなわち現地時間11月3日までに掲示し、選手はワールドシリーズ終了から12日以内、現地時間11月10日までにオファーを受け入れて残留するか、拒否してFAになるかを決めるというもの。今年の規定額は1530万ドル(約16億5000万円)と設定されている。
これを拒否しても、交渉して元のチームと再契約することは可能だ。たとえば昨年の黒田はヤンキースからクオリファイング・オファーを掲示されるもそれを拒否したが、12月に再契約に合意している。ちなみに、12年から始まったこの制度であるが、現在までのところクオリファイング・オファーの掲示を受け入れ、契約延長に至ったというケースは未だに無い。
今年のストーブリーグを賑わせる選手の代表は、“ビッグ3”と呼ばれるそれぞれのチームでエースを務める3人。タイガースのM.シャーザー、アスレチックスのJ.レスター、ロイヤルズのJ.シールズである。どの球団も計算のできる先発投手は喉から手が出るほど欲しいところであり、争奪戦が予想される。
昨年のサイヤング賞投手であるタイガースのシャーザーは、今年も18勝を挙げて2年連続のリーグ最多勝利。奪三振もキャリアハイとなる252個を記録し、黒星は5つ。13個の貯金を作った。開幕前に6年144億とも言われる契約延長オファーを拒否したことが報じられており、今オフのシャーザーがどこへ行くのか、またその契約額が一体いくらになるのかに注目が集まっている。
先発左腕として注目が集まるアスレチックスのレスターは、今季は2球団にまたがって16勝10敗、防御率2.46と好成績を残した。元はといえばレッドソックスの所属であったが、今オフのFAを見越したレッドソックスとプレーオフに向けて先発投手の補強を狙ったアスレチックスの意向が合致し、シーズン途中に電撃トレードが実現した。結局アスレチックスはワイルドカードゲームでロイヤルズに敗れ、主砲・セスペデスを放出してまで獲得したレスターも流出危機にあるという状況を招いてしまっている。
そして“ビッグ3”の最後はロイヤルズのエース・シールズ。今季は14勝8敗、勝ち頭として球団29年ぶりのプレーオフ進出に貢献した。デビュー2年目から8年連続で2ケタ勝利を達成。その間、欠かさず毎年30試合以上に先発登板を果たしているという体の強さも備えた投手である。
その他にも野手では、ワールドシリーズ制覇を果たしたジャイアンツの4番サンドバルやセットアッパーのロモ、ア・リーグ本塁打王を獲得したオリオールズのN.クルーズ、そして青木宣親の名前も挙げられている。
【MLBストーブリーグの注目選手】
・J.レスター(レッドソックス) 今季年俸:約4億4000万円
・J.シールズ(ロイヤルズ) 今季年俸:約14億7000万円
・C.ジャンセン(ブルージェイズ) 今季年俸:約4億3000万円
・S.ロモ(ジャイアンツ) 今季年俸:約6億円
・S.ドリュー(ヤンキース) 今季年俸:約3億5000万円
・C.ヘドリー(ヤンキース) 今季年俸:約10億円
・青木宣親(ロイヤルズ) 今季年俸:約3億3000万円
・T.ハンター(タイガース) 今季年俸:約15億3000万円
アメリカでは契約延長を望む場合、球団が「クオリファイング・オファー」というものを掲示する。これはMLBに所属する年俸上位125人の平均と同額の1年契約をワールドシリーズ終了後5日以内、すなわち現地時間11月3日までに掲示し、選手はワールドシリーズ終了から12日以内、現地時間11月10日までにオファーを受け入れて残留するか、拒否してFAになるかを決めるというもの。今年の規定額は1530万ドル(約16億5000万円)と設定されている。
これを拒否しても、交渉して元のチームと再契約することは可能だ。たとえば昨年の黒田はヤンキースからクオリファイング・オファーを掲示されるもそれを拒否したが、12月に再契約に合意している。ちなみに、12年から始まったこの制度であるが、現在までのところクオリファイング・オファーの掲示を受け入れ、契約延長に至ったというケースは未だに無い。
今年のストーブリーグを賑わせる選手の代表は、“ビッグ3”と呼ばれるそれぞれのチームでエースを務める3人。タイガースのM.シャーザー、アスレチックスのJ.レスター、ロイヤルズのJ.シールズである。どの球団も計算のできる先発投手は喉から手が出るほど欲しいところであり、争奪戦が予想される。
昨年のサイヤング賞投手であるタイガースのシャーザーは、今年も18勝を挙げて2年連続のリーグ最多勝利。奪三振もキャリアハイとなる252個を記録し、黒星は5つ。13個の貯金を作った。開幕前に6年144億とも言われる契約延長オファーを拒否したことが報じられており、今オフのシャーザーがどこへ行くのか、またその契約額が一体いくらになるのかに注目が集まっている。
先発左腕として注目が集まるアスレチックスのレスターは、今季は2球団にまたがって16勝10敗、防御率2.46と好成績を残した。元はといえばレッドソックスの所属であったが、今オフのFAを見越したレッドソックスとプレーオフに向けて先発投手の補強を狙ったアスレチックスの意向が合致し、シーズン途中に電撃トレードが実現した。結局アスレチックスはワイルドカードゲームでロイヤルズに敗れ、主砲・セスペデスを放出してまで獲得したレスターも流出危機にあるという状況を招いてしまっている。
そして“ビッグ3”の最後はロイヤルズのエース・シールズ。今季は14勝8敗、勝ち頭として球団29年ぶりのプレーオフ進出に貢献した。デビュー2年目から8年連続で2ケタ勝利を達成。その間、欠かさず毎年30試合以上に先発登板を果たしているという体の強さも備えた投手である。
その他にも野手では、ワールドシリーズ制覇を果たしたジャイアンツの4番サンドバルやセットアッパーのロモ、ア・リーグ本塁打王を獲得したオリオールズのN.クルーズ、そして青木宣親の名前も挙げられている。
【MLBストーブリーグの注目選手】
先発投手
・M.シャーザー(タイガース) 今季年俸:約17億円・J.レスター(レッドソックス) 今季年俸:約4億4000万円
・J.シールズ(ロイヤルズ) 今季年俸:約14億7000万円
救援投手
・D.ロバートソン(ヤンキース) 今季年俸:約5億7000万円・C.ジャンセン(ブルージェイズ) 今季年俸:約4億3000万円
・S.ロモ(ジャイアンツ) 今季年俸:約6億円
捕手
・R.マーティン(パイレーツ) 今季年俸:約10億円内野手
・P.サンドバル(ジャイアンツ) 今季年俸:約9億円・S.ドリュー(ヤンキース) 今季年俸:約3億5000万円
・C.ヘドリー(ヤンキース) 今季年俸:約10億円
外野手
・N.クルーズ(オリオールズ) 今季年俸:約8億7000万円・青木宣親(ロイヤルズ) 今季年俸:約3億3000万円
・T.ハンター(タイガース) 今季年俸:約15億3000万円