ニュース 2014.11.16. 22:52

21U侍ジャパン、ミスから崩れて完敗…台湾が21U・W杯初代王者に輝く

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投ゴロを本塁へ悪送球してしまった横山雄哉。ミスから流れを失い、完敗で優勝を逃した。[Getty Images]
IBAF 21Uワールドカップ 決勝
○ 台湾 9 - 0 侍ジャパン ● 
<11月16日 台中インターコンチネンタルスタジアム>

 21歳以下の若手選手たちによる野球の国際大会「IBAF 21Uワールドカップ」の決勝戦が16日に行われ、ここまで全勝で勝ち上がってきた21U侍ジャパンは開催国・台湾に0-9で敗れ、準優勝に終わった。

 立ち上がり制球に苦しんだ侍ジャパン先発の森雄大(楽天)は2回、四球2つと安打で一死満塁のピンチを招くと、2番・李宗賢に押し出しの四球を与え、1点を献上。平田勝男監督は早々に森を諦め、今大会絶好調の横山雄哉(新日鐵住金鹿島)をマウンドへ送るが、絶好の併殺チャンスとなった投手前へのゴロをまさかの本塁悪送球。自らのミスでまたも1点を献上し、その後も遊ゴロが併殺崩れとなる間にもう1点と、打たれることなくいきなり3点のリードを背負った。

 加えて4回には一死一塁から2番・李宗賢と3番・楊岱均に連続適時二塁打を浴び、台湾が2点を追加。期待された左腕2人が序盤に5点を失うというあまりにも苦しい展開となってしまった。

 反撃したい打線も、来季から西武でプレーする台湾の先発・郭俊麟を前に打線が攻略の糸口すら掴めず。スコアボードに0を並べていると、7回には不運な当たりもありながら連打で一死満塁のピンチを迎え、4番手・野村亮介(MHPS横浜)が7番・蘇智傑に中越えの2点適時二塁打を浴び、さらには続く8回にも適時打と犠飛で2点を加えられ、とどめを刺された。

 結局、郭俊麟を前に7回まで4安打6奪三振に封じられ、無得点。その後も継投を前に打線は手も足も出ず。唯一、1次ラウンドから全勝でここまで勝ち上がった侍ジャパンであったが、決勝でまさかの完敗。12U、15U、18Uに続いて、悲願のIBAF世界大会優勝はまたしても果たすことができなかった。

 一方の台湾は先発・郭俊麟が快投。打線も先制、中押し、ダメ押しと効果的に得点を重ね、前日敗れた日本にリベンジ。強さを見せつけ、地元開催で初代王者の称号を手にした。


【IBAF 21U ワールドカップ最終結果】
1位:台湾
2位:日本
3位:韓国
4位:ニカラグア
5位:チェコ
6位:オーストラリア
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