ニュース 2014.12.16. 17:15

1年前の12月16日を答え合わせ! あれれ?阪神・久保の人的補償は…

 12月も半ばに差し掛かり、いよいよ一年が終わろうとしている。オフに入って熱も落ち着いてくる野球界ではあるが、来シーズンへの準備期間として、特に編成の上では重要な期間となってくる。

 ここでは、そんな各球団の新シーズンに向けての準備がどうだったのかを検証すべく、ちょうど1年前、2013年の12月16日に野球界で起こった出来事やニュースをピックアップし、今シーズンの結果と照らし合わせてみた。

 2013年12月16日に起こった出来事と、その結果は以下の通り。


●阪神・久保の人的補償に「投手、いなければ若い野手」

 阪神からDeNAへのFA移籍が決まった久保康友。16日にDeNAからFA補償の獲得可能選手名簿を受け取った阪神・中村勝広GMは「1週間から10日で決まると思う」とし、「基本的には投手。いなければ若い野手」と獲得の方針を示した。

→年が明けて1月6日、阪神が発表した獲得選手はベテラン捕手の鶴岡一成。日本ハムからFA宣言した捕手・鶴岡慎也の獲得に乗り出し、逃していたとはいえ、このニュースは驚きを持って伝えられた。


●DeNA・石川雄洋が契約更改で“脱チャラ”宣言「みんなが認めてくれるキャプテンに」 

 DeNAの石川雄洋が契約交渉を行い、1500万円アップの年俸6500万円でサイン。打撃不振に陥った5月に、中畑監督から試合中の態度を指摘され、二軍に降格。主将剥奪も示唆された。それでも一軍復帰後は球団新記録の8試合連続マルチヒットをマークするなど、指揮官のハッパで奮起。

 14年シーズンに向けての目標として、「僕しかいないと思っている」と1番でのフル出場を掲げた石川。苦い経験を糧に、主将としてチームを引っ張って行く覚悟を語った主将は「来年は優等生になろうと思っています」と宣言し、会見を締めた。

→12月1日、500万円ダウンの年俸6000万円で契約更改。前年を上回る138試合に出場するも、グリエル加入後は押し出されるような格好で外野での出場を増やした。打率も.248に低迷し、3年間務めた主将を筒香嘉智へ譲ることも決定。


●巨人が韓国最多勝のクリス・セドンと合意

 巨人が韓国SKで14勝をマークし、最多勝に輝いたクリス・セドンと契約合意に至ったことを発表。原沢GMが「制球がいい技巧派。先発ローテーション投手として期待している」とすれば、原監督も「ローテをしっかり守ってもらいたい」と述べ、在籍2年間で21勝をマークしたデニス・ホールトンに代わる先発投手として期待を寄せた。

→2014年12月2日に自由契約公示。来日初登板となった4月9日の広島戦では、9回2アウトまで広島打線を0点に抑える快投を見せ、初勝利をマーク。しかし、4月30日のヤクルト戦から3連敗を喫すると二軍に降格。8月8日に一軍復帰するとそこから2連勝で復活の兆しを見せたが、その後は2連敗でシーズン終了と、安定感を欠いた。成績は10試合で4勝5敗、防御率4.67。 

  
●ビデオ判定拡大へ フェンス際のプレーにもリプレイ検証の導入検討

 日本野球機構(NPB)が都内で実行委員会を開き、ビデオ判定の範囲を拡大する方針を決定。これまでは「ホームランか否かの判定に疑義が生じた場合に限る」とアグリーメントで定められていたものが、外野フェンス際の打球についてもビデオ検証の対象とする見通しとなった。

 きっかけとなったのは2013年8月23日の中日-阪神戦。3回、マートンが放ったライトフェンス際への打球に対し、右翼手の平田良介がジャンピングキャッチを試みる。打球はフェンスに当たって平田のグラブへ収まったようにも見えたが、判定は平田のダイレクト捕球でアウト。好機を逃した阪神・和田監督は5分を超える抗議を行い、監督就任後初となる退場処分を受ける事態となった。

→新ルール第1号となったのは2014年6月8日の巨人-ロッテ戦。初回、中井大介が放ったライトへの飛球を、右翼手の角中勝也がジャンピングキャッチ。捕球が認められアウトの判定となったが、原監督がリプレイ映像の確認を要求すると、フェンスに当たっていることが確認され、二塁打に覆った。
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