ちょうど1年前、野球界ではなにが起こっていたのかを振り返っていく「1年前の答え合わせ」。
　
　昨シーズン、大きな飛躍を遂げたヤクルトの山田哲人と、日本ハムの大谷翔平。大ブレイクのシーズンを前に、この2人が取り組んでいたこととは…?飛躍の秘密がわかるかもしれない、2014年1月12日の出来事は以下の通り。


● 山田哲人の仰天トレーニング　夜食にチーズバーガー3個!?

　ヤクルトの有望株・山田哲人がスタミナ強化へ向けた仰天の秘策を明かした。一軍に定着した13年は94試合に出場も、年間通して戦う体力が不足していることを痛感。「“いけるだろう”となめていた。144試合出るのはきつい。体力をつけないと」と課題にスタミナを挙げ、1日4食の増量計画を考案。4食目の夜食には「好きなものばかり。よく食べるのはマクドナルドのチーズバーガーで、3個食べます」とのこと。効果はテキメンで、秋季キャンプ打ち上げの11月21日時点で72キロ弱だった体重は、76.8キロに増量。スタミナ強化で4年目の飛躍を誓う。

→ チーズバーガー効果もあってか、4年目の14年シーズンは大ブレイク。143試合に出場し、打率は.324、29本塁打、89打点を記録。193安打を放ち、日本人右打者の最多安打記録を60年ぶりに更新し、最多安打のタイトルも獲得した。一気に球界を代表する選手に駆け上がった山田の5年目のシーズンも要注目だ。


● “二刀流”大谷翔平、2年目の秘策は「睡眠の改善」

　日本ハムの大谷翔平が鎌ヶ谷で自主トレを開始。今年のテーマに“睡眠欲の抑制”を挙げた。1年目は「移動ややることもあるので、なかなかうまく寝ることが出来なかった」と十分な睡眠時間が取れず、疲れが抜けきらないときが多かったことを反省。このオフから午前7時15分起床を徹底し、起床時間の固定に向けて取り組んでいる。有意義な睡眠で、2年目の飛躍を誓う。

→ 今年からローテーションを守りながら1年間を戦い、投げてはチーム最多の11勝を挙げ、野手としても10本塁打を記録。投打でチームの中心選手として活躍した。取り組みの効果もあってか、1年間通して戦い抜きながらも「1年目ほどの疲れはない」と言い切った大谷の3年目のシーズンも大いに期待したい。


● A・ロッド、14年公式戦の全試合出場停止が決定

　アメリカ・メジャーリーグ機構は、禁止薬物規定違反の処分に異議を申し立てていたニューヨーク・ヤンキース所属のアレックス・ロドリゲスについて、レギュラーシーズン全162試合とプレーオフの出場停止処分を決めたと発表した。禁止薬物を使ったとして13年8月に、MLBから211試合の出場停止処分を科されたが、異議を申し立てて試合出場を続けていたA・ロッド。今回の決定に対し、あくまで事実無根を主張し、「連邦裁判所で争う」としており、ヤンキースは「決定を尊重する」との声明を出した。

→ 1年間の出場停止を経て、今季から復帰するとされるアレックス・ロドリゲス。チームはDHでの起用を示唆しているが、1年間のブランクが空いた“スーパースター”がどのようなパフォーマンスを見せるのか。今年のヤンキースの見どころのひとつとなる。