新シーズンの開幕へ向けて、ヒートアップしていくのがチーム内でのポジション争い。特に毎年たのしみを提供してくれるのが、投手の勲章“開幕投手”を巡る争いだ。
ここでは、球団創設80周年を迎える阪神に注目。メッセンジャーが最多勝と最多奪三振の二冠に輝き、藤浪は松坂大輔以来となる高卒ルーキーの2年連続2ケタ勝利を達成。さらにその2本柱を能見と岩田のベテラン左腕が9勝で支えた。鬼門だったクライマックスシリーズも突破を果たし、あとは1985年以来、30年ぶりの日本一だ。そんなメモリアルイヤーの2015年を展望をする前に、過去20年の開幕投手と戦績を振り返る。
1996 藪恵壹(●)
1997 川尻哲郎(●)
1998 藪恵壹(●)
1999 藪恵壹(●)
2000 星野伸之(-)※チームは敗戦
2001 星野伸之(●)
2002 井川慶(○)
2003 井川慶(●)☆優勝
2004 井川慶(○)
2005 井川慶(●)☆優勝
2006 井川慶(●)
2007 下柳剛(●)
2008 安藤優也(○)
2009 安藤優也(○)
2010 安藤優也(○)
2011 能見篤史(○)
2012 能見篤史(-)※チームは引き分け
2013 ランディ・メッセンジャー(○)
2014 能見篤史(●)
開幕戦成績:7勝12敗1分(勝率.368)
過去20年の最多は、井川の5回。2002年から5年連続で大役を務めた。目を引くのは2008年から3年連続で登板し、3連勝した安藤。安藤の勝利をキッカケに引き分け挟んで6連勝を記録したが、その連勝は昨年ストップした。
[対抗○]藤浪晋太郎
[ 穴▲]岩田稔
阪神の2015年シーズンは、本拠地での中日戦で幕を開ける。和田監督は日本シリーズ終了後に、「今年(14年)もメッセ、能見、藤浪の3本柱ということでやってきたわけだから。来季もそこらへんが中心になってくる」とは言ったものの、明言は避け、食らいつく報道陣をすかして見せた。
本命には、来日6年目のメッセンジャーを推す。クライマックスシリーズも日本シリーズも開幕投手を務めた助っ人は、「いつも投げたいと思ってる」と2年ぶりの開幕投手に意欲を燃やす。昨シーズン、中日戦では5戦3勝(1敗)で防御率1.54と抜群の安定感を誇っていたことも後押しする良いデータとなりそうだ。
対抗は藤浪晋太郎。和田監督は「(藤浪が)開幕カードに投げることは、間違いないです」と明言しており、あとはその順番だけ。高卒3年目で開幕投手を務めるということになれば、69年の江夏豊氏以来、球団46年ぶりの快挙。本人も「年上の方から奪っていかないといけない」と開幕に向けて闘志を燃やしている。
最後に、穴として挙げたのは岩田。昨シーズン中日戦2試合に登板して1勝、防御率は0.64と封じ込めた。契約更改の場で、「僕はエースキャラではない。こそっとやるタイプ」とは言いながらも、「やるからにはそういうところも目指していかないと」と闘志を燃やしている。メッセと藤浪に注目が集まる中、大外から虎視眈々と狙う岩田からも目が離せない。
この3人に加えて「(開幕は)視野に入れていないです。僕は一歩引きます」と断言している能見篤史が控える4本柱は強力。残りの枠を岩貞祐太、岩崎優といった2年目左腕に加え、ドラフト1位の横山雄哉やドラフト2位の石崎剛といった社会人出の即戦力ルーキーたちも狙う。殻を破りたい秋山拓巳、歳内宏明といったところも含めた熾烈な争いが繰り広げられそうだ。
ここでは、球団創設80周年を迎える阪神に注目。メッセンジャーが最多勝と最多奪三振の二冠に輝き、藤浪は松坂大輔以来となる高卒ルーキーの2年連続2ケタ勝利を達成。さらにその2本柱を能見と岩田のベテラン左腕が9勝で支えた。鬼門だったクライマックスシリーズも突破を果たし、あとは1985年以来、30年ぶりの日本一だ。そんなメモリアルイヤーの2015年を展望をする前に、過去20年の開幕投手と戦績を振り返る。
阪神・過去20年の開幕投手
1995 湯舟敏郎(-)※チームは敗戦1998 藪恵壹(●)
1999 藪恵壹(●)
2000 星野伸之(-)※チームは敗戦
2001 星野伸之(●)
2002 井川慶(○)
2003 井川慶(●)☆優勝
2004 井川慶(○)
2005 井川慶(●)☆優勝
2006 井川慶(●)
2007 下柳剛(●)
2008 安藤優也(○)
2009 安藤優也(○)
2010 安藤優也(○)
2011 能見篤史(○)
2012 能見篤史(-)※チームは引き分け
2013 ランディ・メッセンジャー(○)
2014 能見篤史(●)
開幕戦成績:7勝12敗1分(勝率.368)
過去20年の最多は、井川の5回。2002年から5年連続で大役を務めた。目を引くのは2008年から3年連続で登板し、3連勝した安藤。安藤の勝利をキッカケに引き分け挟んで6連勝を記録したが、その連勝は昨年ストップした。
2015年開幕投手争い・展望
[本命◎]ランディ・メッセンジャー[対抗○]藤浪晋太郎
[ 穴▲]岩田稔
阪神の2015年シーズンは、本拠地での中日戦で幕を開ける。和田監督は日本シリーズ終了後に、「今年(14年)もメッセ、能見、藤浪の3本柱ということでやってきたわけだから。来季もそこらへんが中心になってくる」とは言ったものの、明言は避け、食らいつく報道陣をすかして見せた。
本命には、来日6年目のメッセンジャーを推す。クライマックスシリーズも日本シリーズも開幕投手を務めた助っ人は、「いつも投げたいと思ってる」と2年ぶりの開幕投手に意欲を燃やす。昨シーズン、中日戦では5戦3勝(1敗)で防御率1.54と抜群の安定感を誇っていたことも後押しする良いデータとなりそうだ。
対抗は藤浪晋太郎。和田監督は「(藤浪が)開幕カードに投げることは、間違いないです」と明言しており、あとはその順番だけ。高卒3年目で開幕投手を務めるということになれば、69年の江夏豊氏以来、球団46年ぶりの快挙。本人も「年上の方から奪っていかないといけない」と開幕に向けて闘志を燃やしている。
最後に、穴として挙げたのは岩田。昨シーズン中日戦2試合に登板して1勝、防御率は0.64と封じ込めた。契約更改の場で、「僕はエースキャラではない。こそっとやるタイプ」とは言いながらも、「やるからにはそういうところも目指していかないと」と闘志を燃やしている。メッセと藤浪に注目が集まる中、大外から虎視眈々と狙う岩田からも目が離せない。
この3人に加えて「(開幕は)視野に入れていないです。僕は一歩引きます」と断言している能見篤史が控える4本柱は強力。残りの枠を岩貞祐太、岩崎優といった2年目左腕に加え、ドラフト1位の横山雄哉やドラフト2位の石崎剛といった社会人出の即戦力ルーキーたちも狙う。殻を破りたい秋山拓巳、歳内宏明といったところも含めた熾烈な争いが繰り広げられそうだ。