キャンプイン、また新シーズンへ向けて各選手が精力的に体を動かすこの期間。海の向こうアメリカも同様で、今オフにマーリンズと13年総額380億円超の大型契約を結び話題になったジャンカルロ・スタントンが、最大傾斜60度を誇る砂丘で過酷なトレーニングを行う姿が本人のInstagramで公開された。

　スタントンはメジャーでも屈指の飛距離を誇る飛ばし屋の一人。デビューから5年間で通算154本の本塁打を放つ25歳の若き主砲は、マンハッタンビーチにあるサンド・デューン・パークにて砂丘トレーニングを敢行。更なる進化を求めて己の下半身をいじめ抜く。

　『砂丘トレーニング』といえば、オリックスの糸井嘉男が中心となり、ソフトバンクの柳田悠岐や阪神の今成亮太らが参加する浜松自主トレでも名物メニューとなっている。浜松・中田島砂丘で「胃が出るまで走る」と言うほどの走り込みで自らを追い込み、フルシーズン戦うために必要な体力と強靭な下半身を作り上げるのが狙いだ。

　トレーニングの効果はしっかりと結果に表れ、昨年糸井は140試合に出場し、打率.331で自身初となる首位打者のタイトルを獲得。共に汗を流した柳田も、ケガなく一年間フルで戦いぬき、打率.317、15本、70打点と全てにおいて自己最高の成績を記録。ベストナインとゴールデングラブ賞をW受賞し、侍ジャパンにも選出されるなど、球界を代表する選手へと出世した。

　日米の注目選手が取り入れたことで、にわかに注目を集める『砂丘トレ』。砂に負けず、体を作り上げてきた選手たちの2015年シーズンにも注目して行きたい。

● 浜松自主トレ参加者
糸井嘉男（オリックス）
柳田悠岐（ソフトバンク）
牧原大成（ソフトバンク）
石川慎吾（日本ハム）
荒張裕司（日本ハム）
金沢岳（ロッテ）
小山桂司（楽天）
今成亮太（阪神）
今浪隆博（ヤクルト）