現地時間17日、MLB公式サイト『MLB.com』に掲載された“A・ロッド”ことアレックス・ロドリゲスの手書きの謝罪文が大きな話題を呼んだ。

　「ファンの皆さんへ」と宛てられた手紙には、「私の過ちが処分につながった。MLB、ヤンキース、選手会、そしてファンに対しては申し訳ないとしか言えない」とし、「キャンプではベストプレイヤー、素晴らしいチームメイトとなれるようにできることは全て行います。そして、チームの勝利に貢献できる居場所を見つけたいと思います」と綴られている。

　2013年に禁止薬物の規定違反で211試合の出場停止を突きつけられたA・ロッド。その後は異議申立てを行いながらも出場を続けていたが、14年1月に2014年シーズンの全試合にあたる162試合の出場停止処分の決定が下った。

　ヤンキースとA・ロッドは07年のオフに10年総額2億7500万ドル（現在のレートで約327億円）という大型契約を結んでおり、丸1年試合に出ることが許されない選手を保持することになってしまった。

　昨年は、レギュラーシーズン期間として設けられた183日から出場停止分の162日の年俸支払いが免除となり、残りの21日分にあたる約300万ドル（約3億5000万円）の支払いで済んだヤンキース。（それでも、オリックスの糸井嘉男と同額くらいは支払った）

　ただし、今シーズンから“スーパースター”はチームに復帰する。彼が2015年に受け取るとされている年俸は、出来高を除いて2100万ドル（約25億円）。丸1年のブランクがあり、なおかつ7月に40歳を迎えるという男はチームで3番目の高給取りになる。

　25億円というと、NPB選手の年俸上位3人にあたる阿部慎之助（巨人）、金子千尋（オリックス）、杉内俊哉（巨人）が5人雇える計算。球団で言えば広島、中日、ロッテ、西武といったところの総年俸とほぼ同じになる。

　様々に物議を醸したアレックス・ロドリゲスと禁止薬物問題。「全て自分に責任がある」と手紙にも綴ったように、ここからは自らの腕で雑音を振り払うしか無い。地獄へ落ちた“スーパースター”は、現地時間25日の野手キャンプから復帰する。

アレックス・ロドリゲスの年俸比較

[日本の球団の総年俸]
・中日（約25億2000万円）
・広島（約25億円）
・ロッテ（約24億5000万円）
・西武（約24億4000万円）

[その他]
・1皿108円の回転寿司＝約2300万皿
・吉野家の牛丼（並）＝約657万杯
・iPhone6＝約3万台 ※端末価格
・どこでもドア＝約3900個 ※22世紀の物価