ニュース 2015.02.25. 12:45

上原、田沢も始動 巻き返しに燃えるレッドソックスの弱点と浮上のカギ

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キャンプインした上原浩治(左)と田沢純一(右)[Getty Images]
 日本ではキャンプも終わりに近づき、オープン戦が開幕したところであるが、アメリカでは入れ違うようにしてスプリングトレーニングの時期に入った。

 上原浩治と田沢純一、2人の日本人投手を擁するボストン・レッドソックスも、現地時間21日にフロリダ州フォートマイヤーズにてキャンプイン。“逆襲”の2015年シーズンに向けた第一歩を踏み出した。

 オフに新たに2年契約を結んだ上原。今年40歳を迎えるベテランに対して異例とも言える複数年契約を提示したところに、球団の信頼度の大きさが現れている。

 「この年齢で2年とれたことは本当にありがたい」と語った上原にジョン・ファレル監督も全幅の信頼を寄せており、初日のブルペンを見守った直後には「彼がクローザーだ」と明言。早くも抑えを任せる意向を示した。

 上原と共にレッドソックスのブルペンを支えている田沢純一も、順調ぶりをアピール。2日目にブルペンに入ると、ニエベス投手コーチから「最初にしてはすばらしかった。チームに不可欠な選手だ」と絶賛された。

 13年にワールドチャンピオンの栄冠を掴みながら、昨シーズンはまさかの地区最下位転落。雪辱を期す今シーズン、チームはFA野手の目玉であったパブロ・サンドバルとハンリー・ラミレスの両獲りに成功。投手陣もジョン・レスターが抜け、苦しんだ先発陣にリック・ポーセロ、ジャスティン・マスターソン、ウェイド・マイリーと3枚を補強し、巻き返しへ向けた準備を整えた。

 ただし、大型補強に成功したとはいえ、先発陣には課題も残すレッドソックス。クレイ・バックホルツに加えて昨シーズン15勝のポーセロ、マスターソン、マイリーと枚数は揃えたものの、安定感という点では不安があり、他球団のエースと比べるとやや格が落ちる。となれば、カギを握るのは打線とブルペン陣がどれだけ先発を助けられるか、というところになるだろう。

 チームを支える柱として。田沢純一と上原浩治、日本人の両輪がレッドソックスを再び高みに導く。

レッドソックスの主な補強

【IN】
:投手
ジャスティン・マスターソン
リック・ポーセロ
ウェイド・マイリー
アレクシ・オガンド
ジーク・スプルイル

:捕手
ライアン・ハニガン

:内野手
パブロ・サンドバル
ハンリー・ラミレス(※外野起用の見込)

【OUT】
:投手
ルビー・デラロサ
アレン・ウェブスター
アレックス・ウィルソン

:捕手
デービッド・ロス
ダニエル・バトラー

:内野手
ウィル・ミドルブルックス
ライアン・ロバーツ

:外野手
ヨエニス・セスペデス
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