昨季規定投球回に到達した投手はセ・パあわせて28人。各球団のエース級の投手はもちろん、阪神は4人投手が規定投球回をクリア。そこで、NPBに所属する現役投手で、規定投球回到達を継続中の投手を紹介していきたい。

　NPBで最も記録が続いているのは、内海哲也（巨人）の9年連続だ。内海は200イニング以上を投げたシーズンは1度もないが、10年と14年を除いて、毎年160イニング以上を投げている。また、内海は07年から09年までのリーグ3連覇、12年からのリーグ3連覇全てで規定投球回を到達している投手である。

　内海に次ぐのが、同僚の杉内俊哉（巨人）の8年連続だ。杉内はソフトバンク時代の07年から継続中で、内海同様、200イニングを到達した年はないが、毎年チームの軸として投げ続けている。07年からの3年間は200イニングに迫る190イニング以上を投げ抜いた。

　右投手では前田健太（広島）が6年連続で最も長い。前田は10年から3年連続200イニング以上を投げるタフネスぶり。近年、シーズン中に故障で離脱することもあるが、それでも170イニング以上投げるなどエースとしての役割をしっかりと果たしている。

○○年連続規定投球回到達を継続している投手たち

内海哲也（9年連続）
06年：194回
07年：187回2/3
08年：184回1/3
09年：179回2/3
10年：148回
11年：185回2/3
12年：186回
13年：160回1/3
14年：144回2/3

杉内俊哉（8年連続）
07年：197回2/3
08年：196回
09年：191回
10年：182回2/3
11年：171回1/3
12年：163回
13年：153回
14年：159回1/3

石川雅規（7年連続）
08年：195回
09年：198回1/3
10年：186回1/3
11年：178回1/3
12年：172回2/3
13年：148回1/3
14年：165回

前田健太（6年連続）
09年：193回
10年：215回2/3
11年：216回
12年：206回1/3
13年：175回2/3
14年：187回

メッセンジャー（4年連続）
11年：150回
12年：196回2/3
13年：196回1/3
14年：208回1/3

能見篤史（4年連続）
11年：200回1/3
12年：182回
13年：180回2/3
14年：169回1/3

スタンリッジ（4年連続）
11年：151回
12年：150回1/3
13年：160回2/3
14年：172回

牧田和久（3年連続）
12年：178回
13年：166回
14年：170回2/3

岸孝之（3年連続）
12年：187回2/3
13年：178回1/3
14年：161回1/3

菅野智之（2年連続）
13年：176回
14年：158回2/3

則本昂大（2年連続）
13年：170回
14年：202回2/3

金子千尋（2年連続）
13年：223回1/3
14年：191回

西勇輝（2年連続）
13年：166回
14年：156回

※NPBのみでの規定投球回到達した投手に限る