開幕をちょうど1週間後に控えたこの週末、各地で行われたオープン戦で開幕投手の候補者たちが続々と登場。“大役”へ向けた最後の調整を行った。
20日に行われたオープン戦では、最終的に12球団中10球団で開幕投手の候補、もしくは内定者が登板。そして今日21日、残りの2球団の2人もマウンドに登った。
実績ある投手たちが揃う中、万全の調整を見せた投手からまさかの大炎上を喫した投手まで様々だった開幕前最後の調整。投球内容を明と暗で振り返りながら、今年の開幕候補たちをまとめてみた。
平均年齢28.5歳。今年の開幕投手候補たちは以下の通りだ。
【明】
則本昴大(楽天) 3年目/24歳
→ 敵地での中日戦で先発。5回65球 被安打2 無四球 奪三振5 無失点
◎会心の投球に「現段階の100%の投球が出来た」
・入団から3年連続での開幕投手が通達済み。
・2リーグ制以降では、南海の杉浦忠氏以来2人目のルーキーイヤーから3年連続での“大役”となる。
・開幕戦は過去2戦で1勝1敗。昨年、9回を10奪三振1失点完投で初勝利。
久保康友(DeNA) 11年目/34歳
→ 本拠地での西武戦で先発。5回71球 被安打2 与四球2 奪三振3 無失点
◎四球を2つを反省も、「その割には球数を少なく終えられたことと、うまくゴロを打たせることができたのは良かった」
・昨年11月から開幕を示唆されるほど、指揮官から絶大な信頼を受けるベテラン。
・ロッテ時代の06年以来、開幕投手は9年ぶり2度目。
・予定通り登板となれば、広島やロッテで活躍したミンチー以来、12年ぶりの“両リーグ開幕投手”に。
ブランドン・ディクソン(オリックス) 3年目/30歳
→ 本拠地での阪神戦に先発。6回2/3を100球 被安打3 与四球1 奪三振5 無失点
◎森脇監督が金子千尋の開幕投手を撤回。ディクソンが代役濃厚に。
・右ヒジの手術明けとなる金子千尋の代役として急浮上。
・開幕投手となれば、球団では12年のフィガロ以来3年ぶりの外国人開幕投手に。
大谷翔平(日本ハム) 3年目/20歳
→ 敵地での巨人戦に先発。3回38球 被安打1 無四球 奪三振0 失点0
◎
・2月20日11時11分に栗山監督が発表。
・高卒3年目での開幕投手は、球団ではダルビッシュ以来のスピード記録。
山井大介(中日) 14年目/36歳
→ 本拠地での楽天戦に先発。6回67球 被安打5 与四球1 奪三振3 失点2
◎2失点も3回以降は見事に修正。「いかにゴロを打たせるか、という自分の持ち味は出せた」
・14年目で初の大役が有力視。
・ただし、谷繁監督は「日程を見れば、でしょ?」と意味深な発言も。
摂津正(ソフトバンク) 7年目/32歳
→ 本拠地での広島戦に先発。6回111球 被安打7 与四球2 奪三振3 失点3
◎苦しんだ中で試合を作り、「何とか投げることができました」
・2月下旬に通達済み。
・4年連続での開幕投手は球団史上初の快挙。
・開幕戦は過去3戦3勝と好相性。
【暗】
前田健太(広島) 9年目/27歳
→ 敵地でのソフトバンク戦に先発。5回101球 被安打8 与四球3 奪三振3 失点7
◎まさかの炎上も「イニング、球数を投げられたことは良かった。不安はない」
・キャンプを打ち上げた3月2日に緒方監督が明言。
・黒田博樹に並ぶ5度目の大役へ挑む。
・開幕戦は過去4戦で1勝2敗とやや苦戦。
小川泰弘(ヤクルト) 3年目/24歳
→ 本拠地でのロッテ戦に先発。5回94球 被安打8 与四球4 奪三振3 失点7(自責6)
◎新しくなったマウンドへ苦しむシーンも見られたが、「いろいろ気にしすぎた部分が反省点」
・2月28日の巨人戦後に真中監督から通達済み。
・昨年は6回1失点の好投で開幕戦初登板初勝利。
ランディ・メッセンジャー(阪神) 6年目/33歳
→ 敵地でのオリックス戦に先発。5回105球 被安打8 与四球3 奪三振4 失点5
◎制球に苦しむも、「公式戦の前に100球を投げられたのは大きな収穫」
・和田監督は明言を避けていたが、藤浪の代表戦登板などもあり決定的に。
・2年ぶり2度目の大役。外国人投手が2度開幕投手を務めるのは球団史上初のこと。
・前回登板の13年は、6回3失点で白星。
菅野智之(巨人) 3年目/25歳
→ 本拠地での日本ハム戦に先発。3回62球 被安打6 与四球1 奪三振4 失点4(自責3)
◎「感触としてはよかった。開幕に向けていいステップを踏めた」と本人は前向き。
・なかなか調子が上向かず苦しんだが、3月13日の好投で大役を射止めた。
・開幕戦マウンドは2年連続2度目。
・昨年は7回4失点も自責は0で初登板初勝利。
涌井秀章(ロッテ) 11年目/28歳
→ 敵地でのヤクルト戦に先発。6回98球 被安打8 無四球 奪三振1 失点4
◎フラストレーションがたまったとは認めながらも、「四球がなかったし内野ゴロも多かったのはよかった」と収穫も。
・2月下旬に通達済み。
・開幕投手は西武時代の08年から12年まで5年連続で務めた経験あり。
・開幕戦は5試合で3勝2敗とひとつの勝ち越し。
岸孝之(西武) 9年目/30歳
→ 本拠地でのDeNA戦に先発。2回35球 被安打3 無四球 奪三振2 失点0
◎当初は60球~70球程度投げる予定も、2回で降板。
※わき腹の違和感も、診断の結果は異常なしとのこと。
・2月28日に田辺監督が本人に通達済みであることを明言。
・開幕マウンドは、3年連続3度目。
・過去2戦で2敗と未だ開幕戦では未勝利。
20日に行われたオープン戦では、最終的に12球団中10球団で開幕投手の候補、もしくは内定者が登板。そして今日21日、残りの2球団の2人もマウンドに登った。
実績ある投手たちが揃う中、万全の調整を見せた投手からまさかの大炎上を喫した投手まで様々だった開幕前最後の調整。投球内容を明と暗で振り返りながら、今年の開幕候補たちをまとめてみた。
平均年齢28.5歳。今年の開幕投手候補たちは以下の通りだ。
【明】
則本昴大(楽天) 3年目/24歳
→ 敵地での中日戦で先発。5回65球 被安打2 無四球 奪三振5 無失点
◎会心の投球に「現段階の100%の投球が出来た」
・入団から3年連続での開幕投手が通達済み。
・2リーグ制以降では、南海の杉浦忠氏以来2人目のルーキーイヤーから3年連続での“大役”となる。
・開幕戦は過去2戦で1勝1敗。昨年、9回を10奪三振1失点完投で初勝利。
久保康友(DeNA) 11年目/34歳
→ 本拠地での西武戦で先発。5回71球 被安打2 与四球2 奪三振3 無失点
◎四球を2つを反省も、「その割には球数を少なく終えられたことと、うまくゴロを打たせることができたのは良かった」
・昨年11月から開幕を示唆されるほど、指揮官から絶大な信頼を受けるベテラン。
・ロッテ時代の06年以来、開幕投手は9年ぶり2度目。
・予定通り登板となれば、広島やロッテで活躍したミンチー以来、12年ぶりの“両リーグ開幕投手”に。
ブランドン・ディクソン(オリックス) 3年目/30歳
→ 本拠地での阪神戦に先発。6回2/3を100球 被安打3 与四球1 奪三振5 無失点
◎森脇監督が金子千尋の開幕投手を撤回。ディクソンが代役濃厚に。
・右ヒジの手術明けとなる金子千尋の代役として急浮上。
・開幕投手となれば、球団では12年のフィガロ以来3年ぶりの外国人開幕投手に。
大谷翔平(日本ハム) 3年目/20歳
→ 敵地での巨人戦に先発。3回38球 被安打1 無四球 奪三振0 失点0
◎
・2月20日11時11分に栗山監督が発表。
・高卒3年目での開幕投手は、球団ではダルビッシュ以来のスピード記録。
山井大介(中日) 14年目/36歳
→ 本拠地での楽天戦に先発。6回67球 被安打5 与四球1 奪三振3 失点2
◎2失点も3回以降は見事に修正。「いかにゴロを打たせるか、という自分の持ち味は出せた」
・14年目で初の大役が有力視。
・ただし、谷繁監督は「日程を見れば、でしょ?」と意味深な発言も。
摂津正(ソフトバンク) 7年目/32歳
→ 本拠地での広島戦に先発。6回111球 被安打7 与四球2 奪三振3 失点3
◎苦しんだ中で試合を作り、「何とか投げることができました」
・2月下旬に通達済み。
・4年連続での開幕投手は球団史上初の快挙。
・開幕戦は過去3戦3勝と好相性。
【暗】
前田健太(広島) 9年目/27歳
→ 敵地でのソフトバンク戦に先発。5回101球 被安打8 与四球3 奪三振3 失点7
◎まさかの炎上も「イニング、球数を投げられたことは良かった。不安はない」
・キャンプを打ち上げた3月2日に緒方監督が明言。
・黒田博樹に並ぶ5度目の大役へ挑む。
・開幕戦は過去4戦で1勝2敗とやや苦戦。
小川泰弘(ヤクルト) 3年目/24歳
→ 本拠地でのロッテ戦に先発。5回94球 被安打8 与四球4 奪三振3 失点7(自責6)
◎新しくなったマウンドへ苦しむシーンも見られたが、「いろいろ気にしすぎた部分が反省点」
・2月28日の巨人戦後に真中監督から通達済み。
・昨年は6回1失点の好投で開幕戦初登板初勝利。
ランディ・メッセンジャー(阪神) 6年目/33歳
→ 敵地でのオリックス戦に先発。5回105球 被安打8 与四球3 奪三振4 失点5
◎制球に苦しむも、「公式戦の前に100球を投げられたのは大きな収穫」
・和田監督は明言を避けていたが、藤浪の代表戦登板などもあり決定的に。
・2年ぶり2度目の大役。外国人投手が2度開幕投手を務めるのは球団史上初のこと。
・前回登板の13年は、6回3失点で白星。
菅野智之(巨人) 3年目/25歳
→ 本拠地での日本ハム戦に先発。3回62球 被安打6 与四球1 奪三振4 失点4(自責3)
◎「感触としてはよかった。開幕に向けていいステップを踏めた」と本人は前向き。
・なかなか調子が上向かず苦しんだが、3月13日の好投で大役を射止めた。
・開幕戦マウンドは2年連続2度目。
・昨年は7回4失点も自責は0で初登板初勝利。
涌井秀章(ロッテ) 11年目/28歳
→ 敵地でのヤクルト戦に先発。6回98球 被安打8 無四球 奪三振1 失点4
◎フラストレーションがたまったとは認めながらも、「四球がなかったし内野ゴロも多かったのはよかった」と収穫も。
・2月下旬に通達済み。
・開幕投手は西武時代の08年から12年まで5年連続で務めた経験あり。
・開幕戦は5試合で3勝2敗とひとつの勝ち越し。
岸孝之(西武) 9年目/30歳
→ 本拠地でのDeNA戦に先発。2回35球 被安打3 無四球 奪三振2 失点0
◎当初は60球~70球程度投げる予定も、2回で降板。
※わき腹の違和感も、診断の結果は異常なしとのこと。
・2月28日に田辺監督が本人に通達済みであることを明言。
・開幕マウンドは、3年連続3度目。
・過去2戦で2敗と未だ開幕戦では未勝利。