ニュース 2015.03.25. 17:00

21世紀枠・松山東が歴史的一勝!二松学舎大付下し、“82年前の忘れもの”掴む

【第87回選抜高校野球大会・5日目】
● 二松学舎大付 4 - 5 松山東 ○
<3月25日 1回戦>

 21世紀枠で82年ぶり2度目の出場を果たした松山東(愛媛)が、東京大会準優勝の二松学舎大付(東京)を5-4で下し、センバツ初勝利を挙げた。

 投手戦で進んだ序盤、動いたのは4回表。松山東のエース・亀岡優樹(3年)が適時打を放ち、自らのバットで援護点を挙げると、山田大成(2年)のスクイズも決まり、2点を先制。二松学舎大付は直後に4番・北本一樹(3年)のソロで詰め寄るも、6回表にはまたも亀岡が適時二塁打を放ち、松山東が4-1とリードを広げる。

 ところが粘る二松学舎大付はその裏、一死満塁から今村大輝(2年)が二者を還す適時打を放つと、8番の大江竜聖(2年)にも適時打が飛び出し、この回2点を挙げて同点。試合を振り出しに戻す。

 追いつかれた松山東だが、さらに直後の7回表、一死から清水智輝(3年)が安打で出塁すると、盗塁を決めて一死二塁とチャンスを作る。四球を挟み、一死一二塁となって迎えるは3番・酒井悠佑(3年)。フルカウントから内寄りのボールを引っ張った打球は、レフト前へ抜け、二塁走者が生還。勝ち越しの適時打で粘る二松学舎大付を突き放した。

 打っては2安打3打点の松山東エース亀岡は、投げても7回以降追いすがる二松学舎大付を1安打に封じ、9回136球の熱投。1点のリードを守り抜き、母校に歴史的一勝をもたらした。

 旧制松山中として1878年に創立された伝統校で、1892年の野球部創設には正岡子規が関わったとされる松山東。松山中時代の1933年以来、2度目の出場となったセンバツの舞台で、“82年前の忘れもの”を掴んだ。
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