昨季チームを支えたリリーフ投手が、今季苦しんでいる印象だ。2年連続最優秀中継ぎのタイトルを獲得した佐藤達也（オリックス）は腰痛で登録抹消するなど、今季ここまで10試合に登板して1勝3敗、防御率7.20と精彩を欠いている。

　同点の8回から登板した4日の西武戦では、簡単に二死を奪いながら、2つの四球と死球で満塁のピンチを作り、中村剛也に走者一掃の3点タイムリー二塁打を浴びた。今季は2年連続防御率1点台を記録した投手とは思えないほど不振に陥っている。

　セ・リーグでは福谷浩司（中日）が今ひとつの投球が続いている。2点リードの9回からマウンドに上がった2日のDeNA戦では、二死から連打で一、二塁とされると、バルディリス、関根大気に連続タイムリーを打たれ逆転を許す。さらに黒羽根利規にもタイムリーを浴び、1イニングを投げ切ることなく降板。9回二死から登場した6日の阪神戦でも、連続四球を与えマウンドを降りた。故障の岩瀬仁紀に代わり開幕から守護神を務めているが、プレッシャーからか昨季のような安定感が影を潜めている。

　その他、比嘉幹貴（オリックス）、三上朋也（DeNA）、中田廉（広島）などは、今季一軍登板がない状況だ。

昨季活躍し今季苦しんでいる主なリリーフ投手

佐藤達也（オリックス）
昨季成績：67試 6勝4敗1S 防1.09
今季成績：10試 1勝3敗0S 防7.20

クロッタ（日本ハム）
昨季成績：61試 4勝5敗6S 防2.62
今季成績：5試 0勝0敗0S 防8.10

馬原孝浩（オリックス）
昨季成績：55試 1勝4敗0S 防3.55
今季成績：9試 1勝1敗2S 防7.56

福谷浩司（中日）
昨季成績：72試 2勝4敗11S 防1.81
今季成績：15試 2勝2敗6S 防5.14

又吉克樹（中日）
昨季成績：67試 9勝1敗2S 防2.21
今季成績：19試 2勝1敗0S 防3.48

秋吉亮（ヤクルト）
昨季成績：61試 3勝4敗5S 防2.28
今季成績：14試 2勝0敗0S 防4.61

故障などで未だに一軍登板がないリリーフ投手

比嘉幹貴（オリックス）
昨季成績：62試 7勝1敗0S 防0.79
今季成績：登板なし

三上朋也（DeNA）
昨季成績：65試 1勝4敗21S 防2.33
今季成績：4試 0勝1敗0S 防7.20 ※

中田廉（広島）
昨季成績：66試 9勝8敗0S 防3.89
今季成績：12試 2勝0敗1S 防0.90 ※

※二軍成績
記録は5月6日終了時点のもの